「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

子供にとって 何が最善策でしょう

2012年04月28日 19時53分01秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
 パートナーの行動は お子さんを傷つけていますか?

 正確にはどのようにですか?

 皆さんが父親なら、 親権を獲得する可能性はありますか?

 その可能性に賭けるより、 今の関係に 留まるほうがいいのでしょうか。

 BPDの親には、 冷淡で無関心, 自分にのみ関心がある 人もいれば、

 過保護で 子供の自立を妨げてしまう 人もいます。

 中には 素晴らしい親もおり、 自分の症状で わが子を傷つけないようにしています。

 症状が現れたら、 パートナーが子供を その場から離します。

 しかし概して、 BPDの性質は 親であることに相反しています。

 そうすると 子供の世界も、 自分に対する見方も 歪んでしまうのです。

 BPDの親は 子供を愛しています。

 問題は、 子育ては骨が折れるということです。

 子育てが報われるには 何年もかかりますが、

 ボーダーの人は すぐ満足できるものを求めています。

 子供の衝動には ブレーキが必要ですが、 ボーダーの人も 同様に衝動的なのです。

 激しい怒りの 犠牲となる子供は、 怒りと羞恥心を学びます。

 子供には 一貫性が必要ですが、

 低機能のボーダーの人は、 自分の生活をこなしていくだけで 精一杯です。

 そして 子供は自分が 主役になるときも要りますが、

 自分自身がその役を手放せない ボーダーの人もいます。

 BPDの人が 子供を支配したがると、 確実に反抗期を招きます。

 ボーダーの人の多くは 巧みに人を操るようです。

 しかし子供は親を、 自分の生死を支配する 神として捉えています。

 自分勝手で矛盾した BPDの行動によって、

 子供の心に 深い爪痕が残らないとも限りません。

〔「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」 星和書店(ランディ・クリーガー)より〕