「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

BPDのリスク因子と 拙著の記述 (2)

2009年04月22日 23時06分38秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
(前の記事からの続き)

 BPDの中には、 環境的リスク因子が ひとつもないケースも 一部にある、

 という一文が かろうじて書かれている 文献が出版されたのは、

 星和書店版の校了直前でした。

 星和書店版の拙著に、 それを充分 反映することができませんでした。

 星和書店版の出版後、 従来言われていた 生育歴による原因が 占める割合が、

 次第に小さくなってきているのが 現状ではないかと思います。

 星和書店版校了後に発足した  「BPD家族の会」 でも、

 親の方々は 子供の障害を治したい, 何とか関係を良くしたいと

 懸命に願っている 人たちばかりです。

 コメントを下さった方のように、

 幼少の頃の生育歴に 全く問題がないという ケースもあるでしょう。

 BPDには まだ分からないことが 沢山ありますが、

 研究はだんだん進み、 認識も現在進行形で 変化してきていると思います。

 今回 正直なコメントをいただき、 僕も大変ためになりました。

 その方は コメントするかどうか 随分迷ったそうですが、

 読者の方からのご意見は 本当にありがたいものです。


 BPDの起因に関する、 今の僕の認識は 下記の記事に続くものです。

http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/57801589.html

 しかし一方で、 そういう情報を 専門家でも知らず、

 全面的に 親の責任にされてしまうという 現状もあります。

 一般にもまだまだ BPDは認知度が低いし、 誤解や偏見は多いでしょう。

 微力ながら 尽くしていきたい次第です。
 

BPDのリスク因子と 拙著の記述 (1)

2009年04月21日 23時51分25秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
 「境界に生きた心子」 を 読んでくださった方から、

 先日コメントをいただきました。

 ボーダーである娘さんを、

 昨年 自死で亡くされたという お母さんからです。

 その方のご家庭は 昔から普通の家族と 何ら変わりなく、

 娘さんと よく旅行や食事を 楽しんだといいます。

 発病のきっかけは 以前の交際相手との 諍いと別れだということです。

 娘さんは、

 両親から どんなに愛されていたかという 言葉も残しているそうです。

 しかし拙著では、 ボーダーの原因として 生育歴を強調していることに、

 とても傷つかれたという 真摯なコメントでした。

 子を思う親心は 恋人の愛情に 勝るとも劣らないものなのに、

 家庭環境を問題視することが 非常に悲しかったと……。

 その方には 本当につらい思いを させてしまい、

 大変申し訳ない気持ちで お返事を書きました。

 娘さんを亡くされたばかりで、 その悲しみは 殊更だったと思います。

 幸い こちらの謝意は伝わり、 理解していただけました。


 4~5年前まで、 ボーダーの原因は

 専ら 家庭の愛情の過不足だと 言われていました。

 2004年出版の本では、 BPDを沢山 診ている専門家が、

 円満な家庭に育った BPDは一人もいない,

 例外はない などと書いています。

 新風舎版 「境界に生きた心子」 を 書いた頃には、

 生まれつき 脳に器質的な原因があることは まだ知られていませんでした。

 その後、 生物学的な要因が 言われるようになりましたが、

 まだ詳しく分かっていませんし、 浸透もしていません。

 星和書店版の拙著でも それについての記述は少なく、

 生育歴のほうが 色々複雑な要因があるため、

 記述が多くならざるを得ませんでした。

(次の記事に続く)
 

心子の誕生日 = 「境界に生きた心子」 の発刊日

2009年02月21日 10時32分18秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
 今日は 心子の誕生日です。

 そして、 星和書店 「境界に生きた心子」 の 奥付の発刊日です。

 これから 心子の墓前に、 再出版の報告をしてきます。

 生まれ変わった 新しい心子の本を 見せたら、

 きっと喜んでくれるでしょう。

 彼女も45才。

 月日が流れましたね……。


 マスコミなどへ 「境界に生きた心子」 の献本もしました。

 星和書店から 新聞社や出版社などへ 多数の献本をしてくれましたが、

 加えて僕からも テレビ局(報道番組)や 出版社へ送りました。

 Amazon やジュンク堂の 拙著のページに、 作品紹介の掲載もしてあります。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4791106938/sr=1-3/qid
http://www.junkudo.co.jp/detail2.jsp?ID=0109760737

 読者のレビューが まだないのですが、 上記URLのページに

 色好いレビューなど アップしていただけたら幸いです。  (^^)

 ミクシィのレビューもあるので、 書いていただければ 嬉しく思います。

http://mixi.jp/view_item.pl?id=1174411

 心子の誕生日の プレゼントとして書いてもらえると、

 きっと彼女も 喜ぶことでしょう。 ( ^^)

 どうぞよろしくお願いします。 m(_ _)m 

 心子の本が、 再び人々の心に 伝わっていくことを願っています。
 

よく分からん

2009年02月10日 21時14分10秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
 Amazon の 星和書店版 「境界に生きた心子」 に、

 逐次 予約が入っています。

 でも 星和書店からまだ 入荷がされていないのに、

 もう中古品が出品されてます。

 しかも一冊は 3000円近い値が。

 新風舎版が 出されているんだろうか? 

 星和書店のページに、 

 表紙も中身も 異なるものを出品して、 詐欺にでもならないのかと……。
 

「境界に生きた心子」 情報

2009年02月07日 22時21分22秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
・ 明日2月8日(日)の 朝日新聞朝刊の一面に、

 「境界に生きた心子」 の 広告が載ります。

・ Amazon、 その他のネット書店で 予約ができます。

 Amazonではすでに 何件も予約が入っています。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4791106938/sr=1-3/qid

・ やっと書店にも 並び始めたようです。

 紀伊国屋本店などで 積みになっていました。
 

「境界に生きた心子」 チラシ

2009年02月03日 21時06分36秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
 「境界に生きた心子」 のチラシです。

 これに 下記の文言を加えて 印刷し、 配付しようと思います。

「 愛くるしく愉快な心子。 嬰児のように 寂しがり屋で傷つきやすい。

 そして ひとたびキレると、 その怒りは 致命的に相手をこき下ろす。

 正に万華鏡のように、 心子は 陰と陽の境界を 狂おしくさまよい歩いた。

 激しい感情の起伏に 自他を巻き込みながら、

 心子は 天国と地獄の狭間を 行き来する。

 彼女が欲するのは ただ、 無際限の愛情だけだったのだ。


 『 境界に生きた心子 』

 ブログ : http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531

 ミクシィ: http://mixi.jp/show_profile.pl?id=4324207 」
 

「境界に生きた心子」 表紙

2009年02月03日 21時03分31秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
 星和書店 「境界に生きた心子」 の 表紙の画像です。

 ブログにアップできる画像は jpg, gif, png形式ですが、

 元の画像は PDF形式 (Adobe Acrobat) だったため、

 初めはアップできませんでした。

 形式を変換できないか 色々やってみましたが、

 パソコンに詳しくないので ダメでした。

 これも 星和書店にお願いしてみたところ、

 jpg形式に変換して 送ってくれました。

 勝手なことばかり お願いしてしまっています。 σ (^^;)
 

生まれ変わった 心子がやって来た

2009年02月02日 21時28分11秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
 本日、 星和書店の 「境界に生きた心子」 が 届きました。

 実際に手に取ると、 やはり感慨があります。

 新しい表紙も素敵です。

 また心子の魂が、 人々の心に伝わっていくことを 願っています。

 発行部数は 当初の心づもりの 倍になりました。

 拙著を評価して もらえたということでしょうか。

 星和書店では 新聞社や出版社など、 数十ヶ所に献本をしてくれました。

 こんな多くの所へ 献本してもらえるとは 思っていませんでした。

 マスコミからの着目が あればいいのですが。

 また 僕の要望で、

 自社広告のデータを加工して チラシも作って送ってくれました。

 あれこれ注文ばかりしている 僕のわがままに 応えてくれています。

 本当に痛み入ります。

 心子の写真の前にも、 星和書店版 「境界に生きた心子」 を供えました。

 今晩は 心子と祝盃を交わします。  (^^)
 

星和書店HPに紹介

2009年02月01日 08時28分58秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
 星和書店のHPに 「境界に生きた心子」 の 案内が出ています。

 新しい表紙も載っているので、 ご覧になってみてください。

http://www.seiwa-pb.co.jp/search/bo05/bn646.html

 「立ち読みコーナー」 をクリックすると、

 目次とプロローグを 見ることができます。

 このページから 購入もできますね。

( ただし、 Amazon などオンライン書店には

 現時点でまだ 登録されていないようです。 )

 星和書店のトップページにも  「境界に生きた心子」 が紹介されています。

http://www.seiwa-pb.co.jp/
(期間限定)
 

広告の効果

2009年01月30日 21時15分39秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
 今朝の読売新聞に 「境界に生きた心子」 の 広告が掲載されましたが、

 その隣に 「今日、ホームレスになった」 という本の 広告が載っていました。

 これは何と 偶然にも新風舎の本でした。

 他にも再出版された本が あるのですね。

 同じ日に 隣同士になるとは。 ( ^^;)

 広告の効果は 早速出ているようで、

 Amazon で 新風舎版 「境界に生きた心子」 の中古品が、

 今の時点で 7冊ほど売れています。

 星和書店版は まだAmazon に登録されておらず、

 新風舎版の宣伝に なっているのは、 皮肉というか何というか。

( もう安いのが なくなってしまいます。 )

 でも 星和書店の本として 広告が出て、

 星和書店版がないと 不審に思って 購入し損なう人もいるかもしれません。

 広告は タイミングが大切なので、 遺憾なことです。

 新風舎版もAmazon で コンスタントに売れていましたが、

 これから星和書店版も 地道に人々に届いていくことを 願っています。
 

読売新聞に 「境界に生きた心子」 の広告

2009年01月29日 20時11分20秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
 明日1月30日(金)の 読売新聞朝刊の一面下段に、

 星和書店版 「境界に生きた心子」 の広告が 載るそうです。

(もし良かったら 見てみてください。 (^^;))

 流通開始より 先になってしまいますが、

 掲載期日を指定するのが 難しい場合があるということです。

 効果が 半減してしまいますが……。

 本の完成も 明日です。

 僕の手元に届くのは 来週でしょうか。

 とにかく 楽しみです。


 ちなみに、 いま検索してみたら、 丸善のページには

 星和書店版の 「境界に生きた心子」 が すでに載っていました。

 星和書店のHPにも まだ載っていないのに。

http://www.med-navi.com/bk/200901/jnb_07.html

(何が主語だか 分かりにくい説明文だ。 (^^;))
 

「境界に生きた心子」 完成目前

2009年01月27日 20時25分07秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
 今日、 星和書店の担当の人から メールがありました。

 「境界に生きた心子」 が30日(金)に でき上がる見込みだそうです。

 また、 読売新聞 朝刊の一面下に、

 広告を載せてくれる 予定があるということです。

 ありがたいです。

 いよいよですね。

 待ち遠しいばかりです。


 ところで Amazon の 「境界に生きた心子」 は、

 さすがに4000円近くだと 買い求める人はほとんどおらず、

 どんどん値引きされています。

( ところが 最高値のものは、 何と 11,111円です。 (@_@) )

 今は 定価以下のものも 何冊も出品されており、 時々売れています。

 どうやら “平常な” 状態に 戻ったようです。  (^^;)
 

最終決定

2009年01月13日 19時36分52秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
 今日、 星和書店から 表紙イラストの最終稿が 送られてきました

 僕の小うるさい 注文に応えてくれ、 やっと これで行くことが決まりました。

 イラストレーターの人は 全部で15枚の絵を 描いてくれました。

 帯の文も 決定です。

 本文の印刷は 順調に進んでいるようで、

 今月中に でき上がるそうです。 (^o ^)


 思えば、 新風舎が倒産したのは ちょうど1年前のことでした。

 新風舎からの情報もなく、 一体 何がどうなるのか、

 不安と焦燥に かられていました。

 ミクシィで 新風舎倒産問題に対処する コミュニティが作られ、

 そこで 様々な情報や アドバイスを得たり、

 意見交換を することができました。

 コミュニティ管理人の方には 本当にお世話になり、 感謝の念に堪えません。

 しかし 日ごとに情勢が変化し、

 対応していくだけで 右往左往する一ヶ月でした。

 新風舎の在庫が 断裁処分されるとか、

 それを防ぐには 買い取らなければならないとか、

 その締め切り日が突然 一ヶ月前倒しされるとか、

 散々 振り回されたものです。

〔 カテゴリー 「新風舎倒産 -- 新たな歩み」 参照 〕

 その後は Amazon の 「e託」 というシステムで、

 引き取った在庫を 販売することができました。

( 新風舎が倒産してから、

 Amazon での売上が 何故か急に 2~3倍になりました。 )

 そして、 本当に幸いなことに、

 星和書店から 再出版されることが決まったわけです。

 でも考えてみると、 2度の発刊を することができたのは、

 かえって ラッキーだったかもしれません。

 発刊直後は 出版社も宣伝してくれ、

 本が一番 売れるときですから。  (^^;)

 何より、 心理・精神医療専門の出版社であり、

 ボーダーの本も 多数出している 星和書店から 出版できるということは、

 心子の本にとっても 幸甚でしょう。

 長かったですが、 いよいよですね。

 あとは 完成を待つばかりです。
 

「境界に生きた心子」 最後の詰め

2009年01月09日 20時00分32秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
 星和書店版の 表紙イラストですが、

 6回目の書き直しを してくれることになりました。

( 指で描くなど、 色々と工夫をしてくれています。 )

 先ほど イラストレーターの人と直接 電話でも話し、

 何度も何度も 申し訳ないと詫びると、

 要求を言ってもらえると ありがたい, 希望に近づけたいと 言ってくれました。

 女性のイラストの 背中から首の 傾きのラインなど、

 僕の細かい注文に 応えようとしてくれています。

 僕は 自分でも絵を描いていたので、

 どうしても言うことが うるさくなってしまうのですが、 ありがたい限りです。

 帯の文言なども 練り直されてきました。

 最後の詰めの 段階だと思います。

 新しい心子の姿を 期待しています。


 ところで ひとつ書き忘れていましたが、

 星和書店版の値段は 1500円になりました。

 新風舎版は 1400円でしたが、

 同じ価格では難しいと いうことだったのです。

 でも 100円くらいの差なら、 売上に 大した影響はないでしょう。

 それに何より、 Amazon や楽天などの ネット書店では、

 購入費が1500円未満だと 350円の送料がかかるのに対して、

 1500円以上だと 送料無料になるのです。

 定価1400円だと 送料を加えると かなり割高になり、

 定価1500円のほうが かえって安くなります。

 ネット書店では、 1500円のほうが

 逆に売れたりするでしょうか。 (^^;)


 あと一息です。

 楽しみに待ちましょう。
 

「境界に生きた心子」 の状況

2009年01月03日 14時31分03秒 | 新風舎から星和書店へ、新たな歩み
 
 明けましておめでとうございます。 m(_ _)m

 今年も 「境界に生きた心子」 を よろしくお願いいたします。

 星和書店からの発刊日 (奥付) は、

 新風舎と同じく 心子の誕生日・ 2月21日になりました。

 本ができ上がるのは 1月下旬ごろで、 本来 星和書店では、

 その日と奥付の発刊日が 大体同じ日付 というのが慣例です。

( 新風舎では、 発刊日のひと月くらい前に 流通が始まっていた。 )

 僕としては 発刊日は、 心子の命日である 1月17日でも良かったのですが、

 本が生まれるのだから 誕生日のほうがいいと、 社長が配慮をしてくれたのです。

 発刊日が、 流通開始の 一ヶ月くらい後になっても 構わないとしてくれました。

 それに、 発刊日が本の仕上がりより 前になってしまうのはできないとのことで。

 表紙のほうは、 僕の希望を尊重してくれて、 3回目の書き直してくれています。

( 1回につき 3枚くらいのイラストを提案。 )

 お陰様でだんだん 気に入ったものになってきています。


 ところで Amazon ですが、

 新風舎版 「境界に生きた心子」 の中古品が 8冊出品されており、

 そのうち6冊が 3900~4000円の 値段が付けられています。

( 2冊は 定価の1400円です。)

 買い手が付くか 注目していましたが、

 何と今日、 3900円台のものが 1冊売れました。

 拙著にも 骨董的な価値を 見いだしてくれる人がいたのでしょうか。 (^^;)

 ともあれ、 もうすぐ 「境界に生きた心子」 が 新しく生まれ変わります。

 どんな仕上がりになるか、 楽しみにしています。