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「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

神宮外苑スタディツアー

2025年03月31日 20時42分08秒 | 神宮外苑再開発 見直し
 3月30日、神宮外苑でスタディツアーがありました。
 数十人が集まり、角井典子さんと大澤暁さんの説明で進められました。


 外苑再開発では、秩父宮ラグビー場の跡に新野球場と高層ビルを作り、神宮球場の跡に新ラグビー場と高層ビルを作る計画です。

(上図の、下部の緑の点々が銀杏並木。
 青い部分が現在の建物、ピンクの部分に新しい建物が建つ予定です。)

 そのために多くの樹木が伐採されてしまいますが、事業者が高層ビルを建てたいというのが本質です。
 ビルの収益によって、事業を成り立たせようという算段です。


 銀杏並木と絵画館の間のグラウンド。

 軟式野球やイベントが行われたりしていますが、ここは会員制のテニス場になる計画で、庶民は使えなくなってしまうでしょう。
 少年野球の親たちからも反対意見が出ているそうです。

 グラウンドの東側に白いフェンスが見え、ここに樹木の一部が移植されています。


 これが移植された樹木。

 一般に移植の際には枝を剪定しますが、これは余りに切られ過ぎに見えます。
 植栽学の専門家・藤井英二郎先生(千葉大学名誉教授)によると、「強剪定」といって、必要以上に切ってしまっているといいます。

 強剪定とは、太い枝を切りつめ、多くの枝や芽を切り落とすものです。
 木へのストレスが大きく、枝が枯れるリスクもあるといいます。
 また、その後に生えてくる枝は樹形を乱しやすいそうです。


 新国立競技場のスカイデッキ「空の杜」から見た、神宮第二球場の跡。

 野球場はすでに解体され、ここに新ラグビー場が建てられます。
 球場の左は、貴重な樹林地である「建国記念文庫の森」。

 新ラグビー場用地の工事現場の写真。

 上側の写真(2024年)の、「建国記念文庫の森」の黄色い線で囲った部分までが新ラグビー場が建てられる所です。
 下側の写真(2025年)では、用地の樹木が伐採・移植されてしまっています。

 球場と「建国記念文庫の森」の間にある道(新宿区道)もラグビー場になり、先月廃止になってしまいました。

 新ラグビー場は実はイベント目的の会場であり、客席数などラグビー場としての国際的な基準を満たしていません。

 あれもこれも杜撰な再開発計画だと思います。

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新宿御苑で花見

2025年03月29日 20時22分17秒 | 景観写真
 花見は、心子と観た善福寺川の桜並木を毎年訪れていますが、最近は少しずつ新しい場所にも行っており、きのうは新宿御苑を観てきました。

 昔 新宿の近く(初台)に住んでいた時はよく新宿御苑へ行ったのですが、今回本当に久しぶりで、桜を観にいったのは初めてです。

 平日なのに入り口は行列ができており、外国人客の何と多いことか。
 入場料は大人500円、シニア250円でしたが、昔は大人150円だった記憶があります。

 新宿御苑は多くの種類の桜が咲いており、満開前のソメイヨシノだけでなく色々な桜が楽しめました。

 新宿口から入場して、最初にあった大きな桜。
 皆が写真を撮ったりしてました。


 満開です。


 広場にあるヨウコウ。
 ピンクが美しいです。


 アップも綺麗ですね。


 「中の池」へ行く途中に咲くカンザン。
 赤と白のコントラストです。


 「桜園地」のヤマザクラ? オオシマザクラ?


 「桜園地」には様々な桜が咲き乱れています。


 「こども広場」には巨木の桜がありました。
 これでひとつの木です。


 その幹。
 ねじれており、枝も縦横無尽に伸びていますが、もしかすると何本かの木が合わさって一本になったのかもしれません。


 「日本庭園」のシダレザクラ。
 なかなか見事でした。


 心子と一緒に観たかったですね。


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都市開発緩和制度の解剖学

2025年03月14日 20時57分31秒 | 神宮外苑再開発 見直し
 3月12日、都市の「裏技開発」についての市民講座がありました。
 講師は、2月19日の裁判(外苑再開発の認可取り消し訴訟)で意見書を提出した、東大名誉教授・大方(おおかた)潤一郎さんです。


 建築家対象の専門的な話で難しかったですが、簡単な要点だけ分かりやすく記したいと思います。

 最近の都市開発は市民不在で、民活の名のもと、公共空間が私財化されたり、行政が不動産屋のようになっているといいます。

 法律で高い建物などが建てられないような場所で、公益上やむを得ない場合、特別に規制緩和をして許可する制度があります。

 ただしその際、利害関係者の意見を公開で聞き取り、建築審査会の同意を得なければなりません。
 公聴会を開いて住民などの反対意見も聞かなければならないのですが、神宮外苑の場合でもそれが「ひっそりと」開かれてしまっているということです。

 建物の高さは緩和できても、「風致地区」である外苑に200m近い高層ビルが建つなど、「風致との調和」は緩和できないことになっています。
 ところが東京都は、風致地区に異なる審査基準を適用する仕組みを導入してしまいました。

 また別の人からは、2000年代から再開発が街づくりではなく金儲けになってしまった,再開発がどうあるべきかではなく、どう儲かるかになってしまった、という話もありました。

 再開発に政治が口を出すことが増えてきたということです。


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外苑の不適切な貼り紙(2)

2025年03月09日 11時46分10秒 | 神宮外苑再開発 見直し
 先日紹介しました、神宮外苑工事現場の貼り紙について。

 
 「本人を特定できる写真や動画を(中略)公開することは(中略)肖像権等の侵害に該当するおそれ」ということですが、
 もし事業者らが作業員のプライバシーを心配しているのなら、「本人が特定できないよう、画像を加工するなどのご配慮をお願いいたします。」などと書けばいいのではないかと思いました。
 
 そうせずに公開自体に圧力をかけるのは、肖像権の侵害よりも、画像の投稿という「表現の自由の侵害」になってはいないでしょうか。
 
 事業者らはそれに思いが致らず、画像の加工依頼より公開の抑圧をするのは、作業員ではなくて工事現場そのものを見られたくないのが本音、ということになろうかと思います。
 
 やましいところがあるため本音を隠し、肖像権の侵害という詭弁で威嚇することになったのだろうと。


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大学クリテリウムでチラシ配布

2025年03月07日 19時57分13秒 | 神宮外苑再開発 見直し

 先週の日曜日、外苑で「明治神宮外苑大学クリテリウム」という自転車レースが開催されました。
 人々が集まるのを機に、再開発 見直しのチラシを配りました。

 チラシの受け取りは随分よく、二人に一人くらいの人が受け取ってくれました。
 通常のチラシ配りでは10人に一人くらいの感じなのですが。

 僕が立っていた場所は人通りが少なくて、レース目的ではなく外苑に散歩に来た人が多かったのかもしれないのですが、そういう人たちは外苑再開発のことに関心が高いのかもしれません。

 中には、こちらが再開発の説明をしようとすると、「勉強してますから(知ってます)」と言う人もいました。

 再開発 見直しがある程度伝わっているという実感もありましたが、少しでも多くの人がもっと賛同してくれることを願うばかりです。

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外苑の不適切な貼り紙

2025年03月03日 20時41分19秒 | 神宮外苑再開発 見直し
 昨日の記事(https://ameblo.jp/inamasa5656/entry-12888418152.html)に書いた、外苑工事現場の下記の貼り紙について、問題点を詳細に解説してくださった方がいます。


 法的根拠がない威嚇をしたり、批判をかわそうとしているということなどで、是非ご覧いただければと思います。↓
https://www.facebook.com/groups/661302255054761/posts/1353889379129375


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区道封鎖--外苑ゴミ拾い

2025年03月02日 19時17分20秒 | 神宮外苑再開発 見直し
 外苑ゴミ拾いの5回目です。
 約10人の参加で、この日は大きいゴミや吸い殻を含め量が多かったですね。


 ちょうど前日には、外苑内の区道が廃止のために封鎖されてしまいました。


 下の地図の青い点線で囲った部分が廃止される区道です。


 区道と神宮第二球場(すでに解体済み)の跡地に新ラグビー場が建てられます。
 地図上の「現在地」右の三角部分は「建国記念文庫の杜」で、樹林地の樹木が伐採されてしまっています。

 また、区道にある点字ブロックもなくなるのです。
 例えば「現在地」から右下の「日本青年館」方向へ行く場合、健常者は国立競技場の周囲(緑の部分)を歩けますが、国立競技場の周囲に点字ブロックは部分的にしかないようです。
 目の不自由な方は道路を大きく左に迂回して、3~4倍の距離を歩かなければならないかもしれません。

 国立競技場の周囲は自転車通行もできなくなったため、自転車愛用者の僕なども不便です。

 そして、ラグビー場建設の場には下のような貼り紙がありました。


 普通の工事現場でこのような貼り紙は見たことがありませんし、再開発への疑義などを避けるためのものだと思えてなりません。

 写真の肖像権というのも、通常景色を撮った写真に自然に(たまたま)写り込んでいる人物の肖像権は問題にならないはずだと思います。

 「本人を特定できる」「侵害に該当するおそれ」という曖昧な表現ですが、「警察・弁護士に相談」「削除を依頼・請求」と脅しをかけているようです。

 本当にどこまでごり押しで住民無視の計画なのでしょうか。



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