「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

避難所での認知症の人

2011年04月06日 12時06分31秒 | 介護帳
 
 避難所での暮らしが長引くと、 ストレスに弱い 認知症の人は混乱しがちです。

 落ち着かずに 大声を出したり、 徘徊する (歩き回る) 人もいます。

 被災して 急激に症状が悪化した人も 多いといいます。

 「避難所で 老人がうろうろして困っている」

 「食事が配られても 一人では食べられない」

 認知症グループホーム協議会には、 様々な相談が寄せられます。

 でも ちょっとした配慮で安定し、 周りの負担も軽くなります。

 お年寄りからは  「どうしてここにいるの?」 と聞かれます。

 「地震だよ」 と 簡潔に答えるのがいいそうです。

 「皆でいるとあったかいから、 くっついていよう」 と

 肌の触れ合いを大切にします。

 認知症の人は、 人の出入りや雑音が多いと 落ち着きません。

 避難所では、 出入り口から離れた所に 居場所を確保するのが望ましいですが、

 難しければ 本人の座る向きを 出入り口と反対にするだけでも 違います。

 時折、 外の空気を 一緒に吸いに行ったり、 手足や足首を温めるなど、

 少しでも心地よい刺激を与えます。

 触り心地のいいタオルや毛布を 渡すのも有用です。

 片づけや子供の見守りなど、 高齢者の力を発揮できる 場面作りも心がけましょう。
 

『避難所で過ごす 認知症の人・ 家族への支援ガイド』

・ ざわめきや雑音の ストレスから守る工夫

・ ゆったり、 ひとつずつ伝える

・ 本人なりに見当がつくよう、 情報を

・ 飲食、 排泄、 睡眠の確保

・ 少しでも 「快の刺激」 を

・ 体を動かそう

・ 落ち着かない場合、 抑えるのではなく、 早めに 本人にそった対応を

・ 見守る家族や介護職員が 解放される時間の確保

「いつどこネット」 参照

http://itsu-doko.net/support_refugees/index.html

〔 朝日新聞より 〕
 
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