避難所での暮らしが長引くと、 ストレスに弱い 認知症の人は混乱しがちです。
落ち着かずに 大声を出したり、 徘徊する (歩き回る) 人もいます。
被災して 急激に症状が悪化した人も 多いといいます。
「避難所で 老人がうろうろして困っている」
「食事が配られても 一人では食べられない」
認知症グループホーム協議会には、 様々な相談が寄せられます。
でも ちょっとした配慮で安定し、 周りの負担も軽くなります。
お年寄りからは 「どうしてここにいるの?」 と聞かれます。
「地震だよ」 と 簡潔に答えるのがいいそうです。
「皆でいるとあったかいから、 くっついていよう」 と
肌の触れ合いを大切にします。
認知症の人は、 人の出入りや雑音が多いと 落ち着きません。
避難所では、 出入り口から離れた所に 居場所を確保するのが望ましいですが、
難しければ 本人の座る向きを 出入り口と反対にするだけでも 違います。
時折、 外の空気を 一緒に吸いに行ったり、 手足や足首を温めるなど、
少しでも心地よい刺激を与えます。
触り心地のいいタオルや毛布を 渡すのも有用です。
片づけや子供の見守りなど、 高齢者の力を発揮できる 場面作りも心がけましょう。
『避難所で過ごす 認知症の人・ 家族への支援ガイド』
・ ざわめきや雑音の ストレスから守る工夫
・ ゆったり、 ひとつずつ伝える
・ 本人なりに見当がつくよう、 情報を
・ 飲食、 排泄、 睡眠の確保
・ 少しでも 「快の刺激」 を
・ 体を動かそう
・ 落ち着かない場合、 抑えるのではなく、 早めに 本人にそった対応を
・ 見守る家族や介護職員が 解放される時間の確保
「いつどこネット」 参照
http://itsu-doko.net/support_refugees/index.html
〔 朝日新聞より 〕