「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

途上国の心からの支援

2011年04月02日 22時30分43秒 | 東日本大震災
 
 海外からの支援が 続々と届いていますが、

 途上国からの支援も多いのが、今回の特徴だといいます。

 アフガニスタンが2千万円、 ガボンが8千万円、

 モンゴルは国家公務員全員が、 給与1~5日分を寄付することを

 決めたということです。

 さらにモンゴルでは、 孤児院が 生活保護金一ヶ月分を寄付したいと 申し出ました。

 日本の大使館員は 一度それを断りましたが、 孤児院側は 

 「子供たちが、 そう言っているんです」 と言ったそうです。

 モルジブでは、 国営放送が 義援金を募る24時間テレビを放送し、

 また大統領が呼びかけて ラジオ番組も流されました。

 というのは、

 日本のODA (政府開発援助) がモルジブに 護岸工事を行なったことによって、

 2004年スマトラ島沖地震の 津波が押し寄せたとき、

 一人も死者が出なかったのです。

 モルジブの人は 子供でも誰でも それを知っており、

 「日本ありがとう」 と 感謝しているそうです。

 あるスリランカ人は、

 スマトラ地震のとき 真っ先に助けに来てくれたのが 日本人だったと言って、

 被災地で 4000人分のカレーの 炊き出しをしました。

 ケニアの寒村で、 日本人の保健指導員の下に、

 現地の住民が  「これは日本の被災者に 役に立つでしょうか?」 と、

 村で取れる 数少ない作物である 豆を持ってきたそうです。

 村では 食料も満足にない中、 ラジオで日本の被災を知って 何かできないかと、

 自分たちの食べるものを 送ろうとしたのです。

 指導員はさすがに、

 「大丈夫です。 気持ちだけ受け取らせてもらいます」 と 伝えたということです。

 スペインの7才の女の子が、

 乗馬のために貯金していた 60ユーロ (約7000円) を、

 「日本の人のために 使ってください」 という 手紙と共に寄付しました。

 こうした活動が 各地で起きているのです。

 日本は 今年の人道的支援が 世界3位という援助大国ですが、

 被援助国としても スーダンに次ぐ2位となりました。

 世界の人は 本当に相身互いです。

 このことを忘れずに、 苦しいときに 助け合っていきたいものです。

〔 朝日新聞, TBS 「ひるおび!」 より 〕