「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

過剰に反応してしまう

2009年10月31日 23時51分45秒 | 「境界性パーソナリティ障害」より
 
 根本的な問題として、 情動をコントロールできない ということがあり、

 そのため 行動, 人間関係, 自己同一性, 認知の面でも、

 不安定で コントロールを失った状態が 現れやすいと考えられます。

 情動のコントロール不全には ふたつの面があります。

 ひとつは、 気分や感情の 微妙なコントロールがうまくいかず、

 気分のアップダウンが 激しいということ。

 もうひとつは、 とても傷つきやすく、

 些細なことに対して 過剰な反応を引き起こす ということです。

 傷つけられる体験をすると、

 不快な記憶は 脳の扁桃体や海馬に 刻み込まれます。

 そして 再び同じような 状況に出くわしたとき、

 情動的な興奮が起こり、 攻撃的 または回避的な 反応が起きます。

 情動的反応は 非常に強力なので、 理性によるコントロールが 難しいのです。

〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕


 心子に限らず、 多くのボーダーの人に 共通することでしょう。

 何でもないことに 深く傷ついたり、

 爆発して 攻撃されたりするので、 こちらは 薄氷を踏む思いです。

 それが人間関係を 困難にさせることになります。

 生まれつき ストレスに対する 弱さがあったり、

 心に刻み付けられた 過去の傷があることもあるでしょう。

 心子の場合は、 生まれてから1年間、

 親に抱かれず 独りで寝かされたままだったということ。

(http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/59809429.html 参照)

 そして、 一緒に死ぬと約束していたほど 愛していた父親の急死、

 及び、 その約束を 果たせなかったことが、 深い傷痕となっていたのでしょう。
 
(http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/59868170.html 参照) 
 
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