「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

送迎バス、 独り立ち (1)

2009年10月22日 22時34分59秒 | 介護帳
 
 デイサービスの 送迎バスの搭乗ですが、

 実は もう半月前に 独り立ちしています。

 当初は スタッフに付いて乗車して、 仕事の流れを学び、

 覚えてきたら 自分がメインになって動くようになり、

 その後は 全く独りで 乗車することになります。

 送迎は、 利用者さん一人一人で 対応方法が違い、

 その状況を 把握していなければなりません。

 例えば、 車椅子で乗車するのか、 ご自分の足で ステップから乗車するのか、

 その時の 介助の方法はどうするか、

 玄関まで送迎するのか、 自宅から少し離れた所で 待っているのか、

 階段や段差があるか、 家族が手伝ってくれるか、 荷物や杖を持参しているか、

 車内で 利用者さんが座る位置は どうするか、

 施設から車椅子を 持っていく必要があるか、 その他 諸々……。

 車が目的地に到着するや、 手際よく状況に応じて 動かなければならないので、

 対応を 頭に入れておかなければなりません。

 乗車中の利用者さんにも 気を遣わなければいけませんし、 時刻を守ったり、

 その他にも イレギュラーなことが 色々起こるので、

 非常に 神経をすり減らします。

 送迎車は4台あって、 1台の1回の乗車人数が およそ4~5人、

 それを2~3回 (2~3便) 行います。

 利用者さんは来る曜日が それぞれ決まっているので、

 何曜日の何号車かによって、 乗車する利用者さんが 決まっています。

 独り立ちするときは 当然、

 今までに乗ったことのある 慣れた車の乗車で スタートします。

 しかし、 デヴューの日に 割り当てられた車の 利用者さんを見ると、

 全く記憶が ありませんでした。

 それぞれの利用者さんの データを見ても、 全然覚えていません。

 送迎を始めたばかりの頃は 頭が真っ白で (今でも一杯一杯ですが)、

 作業の内容を見るだけで 精一杯のため、

 個々の利用者さんのことまで 覚えられなかったのだろうと

 思うしかありませんでした。

 何にせよ、 あれこれのデータをメモし、

 それを何日も前から 何十回となく繰り返して見直し、

 膨大な 時間と労力を費やして 予習に奮闘。

 現場で慌てずに対応するため、 できる限りの準備を整えて 臨んだ次第です。

(次の記事に続く)
 
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