「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

枠組みのない状況が 苦手である

2009年10月24日 23時57分27秒 | 「境界性パーソナリティ障害」より
 
 境界性パーソナリティ障害の人は、

 規則や目的が かっちりしている時は 問題はありませんが、

 それらが曖昧な状況では かえって不安定になってしまいます。

 どんどん要求を膨らませ、 行動や感情に ブレーキがかからなくなります。

 カウンセリングで自由に話しだすと、

 とりとめがなくなって 極端な方向に 脱線しやすくなります。

 ロールシャッハテストでも、 統合能力が低いため

 何に見えるか 答えられなかったり、 突飛な答が 多くなったりします。

 ロールシャッハテストは BPDの診断において、 有力な補助検査です。

〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕


 心子は職場では 優れた能力を発揮していました。

(集団的な苛めに遭って 苦しんでいた時期はありましたが、

 対処を怠った職場に 抗議するため、

 組合に入って 労災認定を得ようと 奮闘していました。)

 僕と過ごす 自由な時間に、

 不安定になったり トラブルが起きたりしたわけですが、

 むしろそれは 恋愛関係だったから起きたことでしょう。

 枠組みのない状況が 苦手ということは、

 心子に関しては 特別に思い当たることが なかったかもしれません。
 
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