境界性パーソナリティ障害の人は、
規則や目的が かっちりしている時は 問題はありませんが、
それらが曖昧な状況では かえって不安定になってしまいます。
どんどん要求を膨らませ、 行動や感情に ブレーキがかからなくなります。
カウンセリングで自由に話しだすと、
とりとめがなくなって 極端な方向に 脱線しやすくなります。
ロールシャッハテストでも、 統合能力が低いため
何に見えるか 答えられなかったり、 突飛な答が 多くなったりします。
ロールシャッハテストは BPDの診断において、 有力な補助検査です。
〔 「境界性パーソナリティ障害」 岡田尊司 (幻冬舎) より 〕
心子は職場では 優れた能力を発揮していました。
(集団的な苛めに遭って 苦しんでいた時期はありましたが、
対処を怠った職場に 抗議するため、
組合に入って 労災認定を得ようと 奮闘していました。)
僕と過ごす 自由な時間に、
不安定になったり トラブルが起きたりしたわけですが、
むしろそれは 恋愛関係だったから起きたことでしょう。
枠組みのない状況が 苦手ということは、
心子に関しては 特別に思い当たることが なかったかもしれません。