蛾遊庵徒然草

おこがましくもかの兼好法師にならい、暇にまかせて日頃感じたよしなし事を何方様かのお目に止まればと書きしるしました。

「いま水道水を飲んでいる人、ほとんどいない」松岡大臣発言。水道界は黙っていていいいのか!

2007-03-10 01:05:27 | 時事所感
 3月9日(金)晴れ。暖。

  今日の夕方、何気にこの記事
松岡事務所を民主議員「急襲」 「浄水器ないじゃない」(朝日新聞) - goo ニュースを、読んでびっくりした。

  何と、水とは切っても切れない関係にある農林水産大臣ともあろうお方が、 『この日の閣議後会見で、光熱水費問題について「いま水道水を飲んでいる人、ほとんどいない」と発言したが、詳しい説明は避けた。』とある。

  支払ってもいない高額な光熱水費を計上して、何かの裏金に使おうとの魂胆を、見透かされてか、追い詰められてかの切羽詰っての捨てゼリフとはいえ、これはあまりに無責任な発言ではないか。

  水道事業の許認可、水質基準等水道行政を所管する厚生労働大臣はこれを耳にされて、黙ってさらさら聞き流されるおつもりだろうか。
  どうせ産む機械や24時間働く機械達が、飲む水なんか何飲もうと知っちゃーいねーやということだろうか。

  松岡大臣が日頃精勤されている国会議事堂や議員会館は東京都水道局の給水区域だ。

  同局は、1200万人都民を始め、上は天皇陛下から下はホームレスに至るまで、24時間、蛇口から直に安心して飲める水を給水しようと、(「蛇口まで届ける安全 東京水道―東京都水道局18年度職員標語から―」)職員が一丸となって懸命な努力をしているのである。http://www.waterworks.metro.tokyo.jp/  その努力を承知のうえでこのような発言をされるのだろうか。

  松岡大臣、山家の隠居は、国会中継を視聴していて、世上とかく噂はあれど、所管の農林水産行政については、何を訊かれも立て板に水、ちゃらちゃら流れる御茶ノ水で、なかなかのものと敬服していたというのに、このような事実確認もしない思い込み発言では、衣の端の尻尾を見る思い。
これからは、眉につばつけて聞かずばなるまいか。

  ところで、こんな無責任なことを、大臣から満天下に向かって発言されて、東京都水道局長は一言、抗議なさらないのだろうか。
  局長と大臣とでは格違いというなら、先ずは直属上司のこの国では、総理の次に偉いのはご自分かとお思いの大東京都知事石原閣下に申し入れしていただくように上申されるべきではないのだろうか。

  もっとも、こういういわれなき戯言をいう輩は、大臣だろうが何だろうが、“きっこの日記”のきっこさんを始めとして、刷いて捨てるほどいらっしゃるので、「いちいちかまっちゃーいないのよー」と、鷹揚におっしゃるのなら、山家の隠居がなにおかいわんや欠け茶碗である。
 
と、思うこのことさて皆様はいかがお思いでしょうか。