蛾遊庵徒然草

おこがましくもかの兼好法師にならい、暇にまかせて日頃感じたよしなし事を何方様かのお目に止まればと書きしるしました。

久々に痛快!「きっこの日記」-美しい東京にするために-

2007-03-03 02:11:31 | 時事所感
 3月3日(土)
 
 夜半の徒然、”さるさる日記ーきっこの日記”を覗いた。
 2月28日(水)付けで書かれ、3月2日付けでアップされている『「美しい東京」にするために(1~6)』を読んだ。

 このところ、体調不良で点滴を受けられているというのに、6000字(?)に及ぶ石原夜郎自大税金暴飲暴食豪遊身びいき都知事閣下の糾弾の筆鋒鋭き弾劾、さすが恐れ入谷の鬼子母神である。

 これほどまでの傍若無人暴言閣下の正体を、何故、マスコミはつい最近まで、何故か恐れをなしてか、見て見ぬ振り、糊塗隠蔽してきたのか。

 とてもやどっこい産む機械発言大臣閣下なんぞ足元にも及ばないのに、その大臣を寄って多寡って引きずり降ろそうとなさるなら、何故、こんな首都東京の化け物を抛っておくのだろうか、奇妙奇天烈オペッケペーではないか。

  この時点では、浅野氏の立候補表明が半透明らしく、その待望論であったが、現時点では、来週にも正式立候補の動き、さぞかし「きっこ」さんも安堵されていることだろう。

  ごまめの歯軋りにも及ばない拙ブログなどで提灯持ちでもあるまいが、一読痛快溜飲の下がる思い黙し難く、つい一筆啓上した次第。

  ただ、山家の隠居は、今でも浅野氏ではなく、北川正恭氏(前三重県知事・早稲田大学大学院公共経営研究科教授)が立たれたならと思うのだが…。

ー追記3月4日(日)ー

 上記、拙ブログにおいて、北川氏待望論をほんの一言述べたたところ、「北川氏を推薦するなんて酔狂もいいかげんに…」との厳しいコメントをいただきました。
 お説ごもっともと思いましたので、恥ずかしながら、同氏の待望論撤回いたします。
 人物は、傍に寄ってよく見ないと簡単に評価できないことを改めて感じました。

 思えば美濃部氏もそうでした。富士山も遠目には、これほど美しい山は無いのに、傍へ寄れば寄るほど、ゴミと溶岩瓦礫の山とか…。
 何とこの国には、遠目美人が、間抜け犬の当たる棒の数ほど多いことではありませんか。
 下記コメントも合わせてお読み戴ければ幸甚です。

今こそ“一揆”だ!―声高まり始めた非正規雇用労働者 攻防07春闘―

2007-03-03 00:59:52 | 時事所感
3月2日(金)晴れ。暖。

  今朝の“朝日”2面の『「働く貧困」克服訴え 声上げる派遣・請負・契約』なる記事を読んだ。

  この記事によれば、
『派遣労働者の待遇向上を求めて1日、NPO法人「派遣労働ネットワーク」が、業界団体の日本人材派遣協会と今年で5回目の「派遣春闘」を開催した。非正規労働者が増える中で、昨年次々と結成された派遣や契約社員らの労組も、初めて取り組む春闘の真っ最中。ワーキングプア(働く貧困層)の是正へ向けた要求を繰り広げている。…
  厚生労働省によると、05年度の派遣労働者は約255万人、派遣業界の売上高は前年比4割増の約4兆円だ。一方で賃金は、7.8%減の一日約1万500円だった。「派遣料金が上がっても派遣社員の取り分に反映しないとの訴えもある。派遣料金の開示も求める」と、派遣ネットの関根秀一郎さんは話す。
  非正社員による春闘は多方面に広がっている。
  人材派遣会社、フルキャストグループの社員と登録スタッフは昨年9月、「フルキャストユニオン」を結成した。…
  実態は派遣なのに請負契約で働く「偽装請負」の摘発が進むなか、製造現場の非正社員も昨年10月、労組「ガテン系連帯」を作った。…
  契約社員も行動を始めた。KDDIグループ、KDDIエボルバの国際電話センターで働く26人は昨年11月、組合を結成した。…」』とあった。

  漸く立ち上がったのだ。いいではないか。人間、他人の助けを求めていては、100年待ってもラチはあかないのだ。
どんな問題も、先ず当事者が立ち上がらなければ、事態は動かないのだ。
大労組は、建前では労働者の連帯を口にするが、本音は自分の組織防衛、自組合員の既得権益を守るので精一杯なのだ。
  頼りにすべきお目付け役であるはずの厚生労働省のお役人様は、どっちを向いてお仕事をなさっているのか、とんと分からぬ始末ではないか。
  巷に怨嗟の声が満ち満ちて、惰眠に耽る窓外が、何だかがやがや煩くなって初めて、やおら重い腰をお上げになるのだ。
  弱い者は、団結して“一揆”して、諸々の苛斂誅求の悪代官様に立ち向かうしかないのだ。
  今時、“一揆”の首謀者になったところで、決して磔(ハリツケ)、獄門、晒し首の心配はないのだ。

  そして、こんな記事も出ていた。

『ブログで団結、労組結成 紳士服大手「コナカ」2007年02月27日08時52分(朝日COM)

  インターネットのブログでのやり取りをきっかけに、紳士服大手「コナカ」(本社・横浜市)に今月、初の労働組合が誕生した。全国の店舗に散らばる社員らが、労働条件の不満を書き込むうちにブログで「団結」。会社に改善を求めようと話が進んだ。サービス残業や休日出勤の是正などを求めていく。…
 発端は1年ほど前。NPO法人「労働相談センター」(東京都葛飾区)に、コナカでの長時間労働などを訴える匿名の手紙が相次いだ。同センターはブログで、具体的な事例を寄せるよう従業員と家族に呼びかけた。
 ぽつぽつと書き込みが始まった。「休みを少なくするのが、会社のやる気のバロメーター」(ハンドルネーム・現役店長)。「体がもちません。退職しかないのでしょうか」(同・社員)…
 ブログを通じて全国に同じ気持ちの仲間がいることを知り、組合を作って職場の改善を求めることにした。「文句や陰口で終わらせたくない。仕事が好きで将来は店長になりたい。長く続けられるいい職場にしたい」
 今月2日、労組結成をブログで報告すると、激励が並んだ。「未来は私たちで切り開いていきましょう」「参加する決心がつかない。でも応援してます」。会社にも労組結成を通告、来月初めに初の団体交渉が実現する見通しだ。
 コナカ人事部は、長時間労働の実態は把握しておらず、調査中という。「団体交渉には真摯(しんし)に対応したい」としている。』
 
 今や、インターネット、ブログ、NPO組織、新しい抵抗、団結手段があるのだ。これらを使って智恵を出して、団結と闘いの輪を広げていくべきではないか。
 
  この頃の世相を見ていると、こんなか細い声なき声を、上げるしかない山家の隠居になるのが、いささか早すぎたのではと、つくづく思う今日この頃、さて皆様はいかがお思いでしょうか。