この映画は実話に基づくフィクションなのだそうです。
つまり、登場人物には実在の人物もいるが、モデルにない人物もいます。
限りなくノンフイクションに近いフィクションなのです。
映画の主人公の田岡鐵造(岡田准一)は出光興産の創業者 出光佐三がモデルです。
明治・大正・昭和の激動期を大胆な発想と行動力で大事業を成し遂げる男の物語です。
最初の画面から焼夷弾が落とされ、あちこちで火の手が上がり、逃げ惑う人たちが映し出されます。
この状態で、日本の戦闘機にはガソリンがなく、戦闘機は飛び立つことが出来ません。
まして、上昇力も弱く、あえなく敵に迎撃されています。
そして終戦となり、奇跡的に残った田岡商店のビルでは、田岡鐵造が、社員を前に檄を飛ばしていました。
「愚痴をやめよ。戦争に負けてすべてを失っても日本人がいる限りこの国は再び立ち上がる・・・」
この戦争は、石油の争奪戦に敗れたことが敗因の一つであり、これからは石油が必要になるとして、その争奪戦にGHQや官僚的な石油公団と戦い、その上、アメリカの石油資本のメジャーからも敵視されます。
四面楚歌で石油が販売できなくなった田岡商会は、石油以外の事業でつないでいきます。
多くの難儀があっても社員を解雇せず、メジャー支配に挑戦し続けてきました。
どうしても石油を手に入れたい田岡は、持ち船「日承丸」をイランに送りますが無事に帰国できるでしょうか・・・
これは1953年(昭和28年)実際にあった「日章丸事件」を取り上げています。
画面は、大正時代の田岡商店(田岡は27歳ごろ)に移ったり、終戦時(田岡が60歳)に戻ったり、時代背景と田岡の行動でこの映画は進行してゆきます。
この映画では、田岡(岡田准一)は20歳代から90歳代までを演じています。
60歳代が長いですが、この年齢を見事に演じるのも見どころのひとつでしょう・・・
映画を見てゆくことで、なぜ海賊と呼ばれたのかが分かってきます。
海上で石油の取引をしたことだけではないようです。
あの終戦以降、財閥は解体されますが、それに代わる大きな志を持った実業家がたくさん生まれます。
この出光の創業者と同様、戦に負けたが、日本はまだまだ負けないという強い心意気があったからではないでしょうか・・・・
これが今の日本を支えていますが、今後もこのような意気に感じた人物が表れてくるのでしょうか・・・ 少々心もとない気持ちは僕だけでしょうか・・・
メーキャップも本物志向でした。^^
>限りなくノンフイクションに近いフィクション
原作は、まさにそんな印象でした。
小説に描かれるエピソードは、ほぼ事実であると傍証されているようです。
https://matome.naver.jp/odai/2134335480693983501
お手数ですが削除お願いいたします。ご迷惑おかけしました。m(__)m
岡田くんが國村さん相手に
十分貫禄のあるおじさま(おじいちゃんか)を演じてましたね。
主役級の人らを脇役にまわして
あのメンバーで主演をはるじたい
大変だったような気がしました。
文字どおりメジャーを相手にしてる感は
岡田くん本人も感じてたんじゃないでしょうか。