毎年、数回訪れる甲子園球場の入場料は、高く感じることが多かったのですが、昨晩の入場料は、非常に安く感じました。
高い安いは、なにも金額を言っているのではありません。
試合の内容の価値観があるか、なかったかが、試合終了時に感じる感情と満足感なのです。
満塁ホームランが、2本も見れるという幸運に恵まれたことが一番ですが、その他諸々の内容の濃い試合であったからです。
試合の始まりと、締めくくりの満塁弾は、観客を魅了するのに十分でした。
5点ものリードがありながら、ジリジリと追いつかれ、そして追い越される試合展開で、一時は怒号も飛び交って、流れの悪さに、一時はあきらめかけたのですが・・・・
8回を押えれば、1点差で藤川が出てくるというシナリオを誰もが描きました。
久保田劇場とはよく言ったものです。
すんなりと終わらない過激な劇が始まるのです。
直に見て、何時もカウントを悪くしては、狙い撃ちされているように見受けました。
グランド上で自信のないしぐさ、オドオドした様子を見るにつれ、西村の堂々としたグランドさばきとの差が良く分かりました。
今年のタイガースのカレンダー5月には、安藤、能見、岩田の3先発予定投手の写真が載っていますが、これらの投手3人とも、今は1軍にいません。
投手陣の弱体化を、打撃が助けているのですが、久保田の失投もこの打撃陣が助けているのです。
ルールとは言え、逆転された張本人が、勝利投手になるという不合理は、投手を余計に堕落させるのではないでしょうか?
久保田には、このようなことが以前にもあり、何か不思議な人でもあり、考えようによっては、強運なのかもしれません。
マートンの満塁弾は、多くの観客を総立ちにさせ、しばらく拍手が鳴りやまりませんでした。
その興奮度を上げたのが、ほかならぬ久保田劇場を見たあとであったからなのでしょう。 ということは、それなりに久保田劇場も最後は勝てば、効果抜群だったのです。
難しいことを考えるより、勝負事は、この強運が大事なのかもしれません。
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