映画 『ジャージの二人』 をようやく観ることができました。堺雅人とあの鮎川誠が共演した映画ということで、前々から気にはなっていたのですが、なかなか観る機会がなかったので(苦笑)。
北軽井沢の別荘地を舞台に、なんとも「ゆる~い」設定の不可思議な映画でしたが、気がついたら終わっていたという感じの近年稀にみるタイプの邦画作品だったと思います。
インディーズ映画ではないんだけど、単館上映の香りがプンプンと匂う、なんだか妙に懐かしい映画でしたね。なんとも表現のしようがないんですけど(笑)。まあ、観ようによってはかなりシュールな作品ではありましたが・・・・。
舞台となった北軽井沢は、長野県ではなく群馬県嬬恋村のサンランド別荘地ですね。ということで映画の中に登場してくる「レタス畑」という設定、あれ実は全部、嬬恋村の「キャベツ畑」だったりします(苦笑)。携帯電話のアンテナが3本立つ場所というのも、映画上の作り話ではなく実際の嬬恋村と同じ設定なんですよね。
この映画独特の「ユルい」空気感というのは、やはりこの二人の貢献度が大きいでしょうね。他の役者さんですとなかなかこういう空気感を出すというのは難しいかもしれません。演じるというより、役そのものが登場しているという感じです。まあ正直な話、堺雅人と鮎川誠が親子だというそもそもの設定自体が最初かなり違和感あったのは事実ですが(苦笑)。
映画の最後で明かされるジャージ胸に書かれた「和小」が「わしょう」や「なごみしょう」ではなく、実は「かのうしょう」と読むのだということが判っただけでも勉強になりましたね(笑)。面白い映画でした。
(C)2008 『ジャージの二人』 製作委員会