廃盤日記(増補改訂版)

めざせ!日本全国の中古盤店制覇!(by じみへん)

★単行本 「菊地君の本屋~ヴィレッジヴァンガード物語」 永江朗著

2004年12月14日 | BOOK
 
先日の日曜日に、今年1月2日に亡くなったうちの父親の一周忌を広尾のお寺で行ってきましたが、その帰り道にうちの奥さんと二人で久しぶりに六本木ヒルズを散策して参りました。友達の誕生日プレゼントを何か買いたいということでしたので、それならば確か六本木ヒルズに遊べる本屋こと「ヴィレッジヴァンガード」の旗艦店が出店していたはずだよな、と思い出して、マップを片手に探してみましたが全然見つからないので、あれえ~どこに出店していたんだろうと思って、帰宅してから調べてみたら、なんと今年の8月31日で六本木ヒルズから撤退・閉店していることが判明しました。どうりで見つからないわけだよ(笑)。六本木ヒルズがオープンしたのはたしか昨年4月25日でしたから、1年と4か月という非常に短い期間での旗艦店撤退という残念な結果になった訳です。1度も行く前に閉店されたんじゃ、ちょっとコメントのしようがないんですけど、でもやっぱり高い家賃を払って商売して行くには六本木ヒルズという立地はあまり適してしなかったのかもしれませんね。六本木に来る客層ともあまり合っていたとは思えませんし、六本木ヒルズの中に出店したといっても、森ビルタワー棟から離れたハリウッドプラザの地下2階という奥まった場所に出店したのでは、フリー客の導線を考えても明らかに不利だったと思いますし。薄利多売の書店経営だと赤字店舗じゃ撤退閉店するのもやむを得ない結論だったのかもしれませんね。

で、今回紹介する単行本 『菊地君の本屋~ヴィレッジヴァンガード物語』 永江朗著(アルメディア刊)は、出版関係者なら一度は目にしたことがあるぐらい超有名な隠れたベストセラー本であります。ヴィレッジヴァンガード社長である菊地敬一さんが、いかにして現在のヴィレッジヴァンガード・スタイルのユニークな書店を立ち上げて、多店舗展開するまでに至ったかが書かれている本で、全国の書店主からも熱い眼差しで注目されたベストセラー本であると記憶しております。但し、発行元の出版社がアルメディアというこれまた零細出版社からの発売でしたので、あまり普通の書店には並ばなかった可能性が高いため、一般の方でこの本の存在を知っている人は、よほどの本好きか、ヴィレッジヴァンガードの熱烈な信者ではないかと想像します(笑)。書店経営までは考えていなくても「本屋さんが大好き!」という人には是非一度読んでみてもらいたい名著だと僕は思います。本体価格2200円+消費税です。オススメですよ!!

http://www.vvvnet.com/