昨年暮れにシンコーミュージックから発売された雑誌 『THE DIG』 のディスクガイドシリーズ最新刊がこの 『BLUES ROCK』 です。本体価格2000円+税。
またいつものカラフルなディスクガイドブックの一冊かあ~と思い、HMV某店の書籍コーナーの一角で立ち読みをはじめたのが運のつき(!)。気が付けば昼休みの1時間を全部立ち読みで使ってしまいましたー、まったく馬鹿ですね(苦笑)。で、普通ならそのまま立ち読み終了で「THE END」ということになってしまうのでありますが、ところがどっこいこの本は違いました。立ち読みして読了するも尚、お金を払ってでも手元に置いておきたい、何度となく繰り返し読んでみたいと思えたディスクガイドだったのであります!!こういう音楽本との衝撃的な出会いっていうのは、学生時代以来、久々に感じた出会いでしたね~。いやー長いこと待ってましたー!というぐらい心地よい、非常に衝撃的な出会いでありました(笑)。
僕がとにかく感動したのは、こんなにもホワイトブルース系の音楽を取り上げまくったディスクガイドが今までに一冊もなかったこと、とくに初期ブルースバンド時代のフリートウッド・マック周辺の音楽をここまで拾い上げ、さらにフリートウッド・マック脱退後のピーター・グリーンの足跡をここまで丁寧に語り尽くした日本の音楽雑誌は、僕の記憶にある限り 『THE DIG』 以外にはなかったことが挙げられます。スゴイですよ、ここまでピーター・グリーンのソロ・アルバムをずら~っと揃えて掲載しているんですから(笑)。ピーター・グリーンの話をして、今まで僕の話に付いて来れた人は、札幌で某ロック・バーを経営されている世界的にも有名なグリーニー・マニアのSETSUKO女史ぐらいしか存在しないんじゃないかと思っておりましたが、いや~やっぱり居るところには居るんですねえ~。またしても新たなる音楽的同志を見い出せた想いで、本当胸がいっぱいですよ(苦笑)嬉しいですね~。オマケに未CD化のジェレミー・スペンサーやダニー・カーワンのソロ作まで取り上げておりますし、極めつけはフリートウッド・マックの初代ベーシストであるボブ・ブラニングがバンド脱退後に結成した「SUNFLOWER BLUES BAND」のアルバムまで取り上げている点であります。しかもピーター・グリーンがゲスト参加しているセカンドやサードアルバムまでしっかり掲載されている訳で!!これは判る人にしかまったく通じない話だと思いますが、ホワイトブルースをかなり極めている人じゃないとまず知らない作品ですよ(笑)。いやはや、このディスクガイドの監修/執筆を担当されている白谷潔弘さんとマッド矢野さんには本当に脱帽です。参りました~(笑)。
一家に一冊、いや保存版と閲覧用も含めて一家に三冊ぐらい常備しておいてもらいたい本当に本当に力作のディスクガイドシリーズの一冊であります。皆さんもこの本を参考にして、底なし沼のようにディープで奥深いブルースロックの世界に是非ハマってみて下さい(笑)!!拍手パチパチ!!