道楽ねずみ

ドイツに関するものを中心に美術展,オペラ,映画等の趣味の世界を紹介します。

絵画館(Gemaeldegalarie)(ベルリン・ポツダム広場Kulturforum)

2009年02月08日 | 美術道楽
1月にベルリンを訪れた際に,ポツダム広場のKulturforumにある絵画館(Gemäldegalarie)に行きました。
写真はKulturforumの中の絵画館の入り口です。


昔,東西ベルリンが分かれていたころは,西はダーレム,東は美術館島と分かれていた絵画が,1998年にできた絵画館に一同に集うことになったのです。

レンブラント,フェルメール等の古典絵画が多数収蔵されていると聞いていたので,楽しみに出かけました。
音声ガイドも無料でしたので,これも借りました(借りる時にはパスポートを質にとられます。)。英語かドイツ語の選択だったので,ドイツ語にしました。

確かに多数の絵がありましたが,わかりにくい展示でした。ローマ数字表記の部屋の外側にアラビア数字の部屋が並んでおり,こういう場合は大概,内側の部屋の方に有名な絵があるのでそれを見れば十分と思いきや,そんなことは全くなく,外側のアラビア数字の部屋にも重要な絵は沢山ありました。また展示の順序も,時代での区分ではなく,ドイツ絵画,オランダ絵画といった国別の分類だったため,展示の一番最後にイタリアルネッサンスの絵画を見ることになりました。
音声ガイドも解説の付いている絵も多く,なおかつ,解説一つ一つが非常に長いので,全部は聞くことはできませんでした。

以下は印象に残った絵です。
・ボッティチェリ「歌う天使と聖母子」
・フィリッポ・リッピ「幼児を礼拝する聖母」
・ラファエロ「聖母子と洗礼者ヨハネ」
・カラバッッジョ「勝ち誇るアモル」
・ブリューゲル(父)「ネーデルランドの諺」
・デューラー「ヒエロニムス・ホルツシューアー」
・クラナハ(父)「エジプト逃避途上の休息」
・同「青春の泉」
・同「ヴィーナスとキューピッド」
・同「ルクレツィア」
・レンブラント「水浴のスザンナ」
・同「ヨセフの夢」
・同「ヨセフを告発するポテパルの妻」?(タイトルは忘れましたが,ワシントンナショナルギャラリーにある同名の絵ではヨセフが毅然とした態度をとっているのに,こちらの絵はヨセフが手を挙げて呆然としている方の絵です。)
・クリストゥス「若い婦人の肖像」
・フェルメール「紳士とワインを飲む女」

残念ながらレンブラントの「金の兜の男」もフェルメールの「真珠の首飾りをつける女」も貸し出し中で見ることができませんでした。