今日紹介するLPレコードも懐かしい1枚である。写真はデンマークの首都コペンハーゲン出身(1937年生まれ)の名ホルン奏者アルベルト・リンダー(Albert Linder)のモーツアルト「ホルン協奏曲」(全4曲)を収めたものでハンス・スワロフスキー指揮ウィーン国立歌劇場管弦楽団との録音である。筆者が学生時代に求めた「米VANGURD-Everyman Classics」廉価盤シリーズの1枚で1960年代初頭のステレオ録音である。(米Venguard/SRV-173SD)
アルベルト・リンダーは1954年~57年にかけてザルツブルク・モーツアルテウム管弦楽団のホルン奏者を務めその後ヨーロッパの数々の著名オーケストラにソリストとしても客演、頭角を現し特にモーツアルトの演奏には定評がある。このレコードでも彼のしなやかホルンの響きにうっとりとさせられてしまう。ステレオ初期の名盤のひとつに数えられるだろう。