私のレコード・ライブラリーから

私のレコード/CDコレクション紹介

アルベルト・リンダー、モーツアルト「ホルン協奏曲」全曲

2012-01-04 15:46:57 | 協奏曲

 今日紹介するLPレコードも懐かしい1枚である。写真はデンマークの首都コペンハーゲン出身(1937年生まれ)の名ホルン奏者アルベルト・リンダー(Albert Linder)のモーツアルト「ホルン協奏曲」(全4曲)を収めたものでハンス・スワロフスキー指揮ウィーン国立歌劇場管弦楽団との録音である。筆者が学生時代に求めた「米VANGURD-Everyman Classics」廉価盤シリーズの1枚で1960年代初頭のステレオ録音である。(米Venguard/SRV-173SD)
アルベルト・リンダーは1954年~57年にかけてザルツブルク・モーツアルテウム管弦楽団のホルン奏者を務めその後ヨーロッパの数々の著名オーケストラにソリストとしても客演、頭角を現し特にモーツアルトの演奏には定評がある。このレコードでも彼のしなやかホルンの響きにうっとりとさせられてしまう。ステレオ初期の名盤のひとつに数えられるだろう。

カラヤン&BPO - J.シュトラウス アルバム (1975年EMI録音)

2012-01-03 18:25:21 | ヘルベルト・フォン・カラヤン

 カラヤンはSPレコード時代から「ウィンナ・ワルツ」作品を数多くレコーディングした指揮者の一人だった。いずれも申し分のない素晴らしい演奏だがベルリン・フィルとの「EMI」録音はこの1975年(ベルリン・フィルハーモニーザール録音)のアルバムが唯一のものである。全てヨハン・シュトラウスⅡ世の超代表作6曲ーオペレッタ「こうもり」序曲、「アンネン・ポルカ」、「美しく青きドナウ」、オペレッタ「ジプシー男爵」序曲、「トリッチ・トラッチ・ポルカ」、「皇帝円舞曲」が収められている。写真は東芝EMI国内初出LP盤(EAC-80242)で1976年にリリースされたものである。原盤は「独エレクトローラSQ(クォドラフォニック=SQ方式4チャンネル盤)であった。

ルプー ブラームス小品集

2012-01-02 19:18:09 | 器楽曲

 ルーマニア出身の名ピアニスト(1945年生まれ)ラドゥ・ルプー(Radu Lupu)もたびたびの来日で馴染み深いひとりである。彼の録音は英デッカレーベルを中心に数多くリリースされている。今回取り上げる「ブラームス小品集」(写真)の録音は1970年代デッカ録音初期のものである。このCDアルバムには「2つのラプソディ」作品79、「3つの間奏曲」作品117、「6つのピアノ小品」作品118、「4つのピアノ小品」作品119が収められている。なかでも「ラプソディ第1番」と「3つの間奏曲」は彼の「デッカ」デビュー録音ではなかったかと思う。このアルバムを聴きながら当時彼は「千人にひとりのリリシスト」と呼ばれていたことを思い起こした。彼の上品で透明感あるピアノが叙情性豊かにブラームスの魅力を引き出している。録音も秀逸。
 

 
 

ブッフビンダー ピアノ&指揮 「ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第3番・第4番」

2012-01-01 20:22:44 | 協奏曲

 2012年の幕が明けた。元旦から関東・東北地方を中心にやや強い地震が発生しイヤな予感も感じる新年の幕開けとなった。しかし今年こそは少しでも前進する良い年になる希望を持ちたい。
 新年最初のライブラリー紹介はポーランドの新進レーベルとして最近注目される「CD ACCORD」からリリースされた写真の1枚を取り上げてみたい。(ACD-156-2)これはボヘミア出身のオーストリアの名ピアニスト、ルドルフ・ブッフビンダー弾き振りによるベートーヴェンの「第3番」・「第4番」の協奏曲である。この演奏は1997年よりポーランド南部の都市、17世紀初頭まで首都としても栄えたクラクフで毎年開催されている「ベートーヴェン・イースター音楽祭/2002」のコンサート・ライヴ録音ということでも魅力的だ。ベートーヴェンを大変得意としているブッフビンダーの管弦楽「シンフォニエッタ・クラコヴィア」との息の合った演奏、指揮ぶりがききものである。録音も大変良好で演奏後の聴衆の盛大な拍手も収録されておりライヴの雰囲気をひときわ盛り上げている。