2012年の幕が明けた。元旦から関東・東北地方を中心にやや強い地震が発生しイヤな予感も感じる新年の幕開けとなった。しかし今年こそは少しでも前進する良い年になる希望を持ちたい。
新年最初のライブラリー紹介はポーランドの新進レーベルとして最近注目される「CD ACCORD」からリリースされた写真の1枚を取り上げてみたい。(ACD-156-2)これはボヘミア出身のオーストリアの名ピアニスト、ルドルフ・ブッフビンダー弾き振りによるベートーヴェンの「第3番」・「第4番」の協奏曲である。この演奏は1997年よりポーランド南部の都市、17世紀初頭まで首都としても栄えたクラクフで毎年開催されている「ベートーヴェン・イースター音楽祭/2002」のコンサート・ライヴ録音ということでも魅力的だ。ベートーヴェンを大変得意としているブッフビンダーの管弦楽「シンフォニエッタ・クラコヴィア」との息の合った演奏、指揮ぶりがききものである。録音も大変良好で演奏後の聴衆の盛大な拍手も収録されておりライヴの雰囲気をひときわ盛り上げている。