私のレコード・ライブラリーから

私のレコード/CDコレクション紹介

LPジャケットの魅力 (2)

2009-09-12 06:08:20 | LPジャケット
 今日は私の好きな作曲家の一人ベルリオーズの代表作品「幻想交響曲」のジャケットを写真の4枚の初期盤から取り上げてみたい。写真左上から順にシルヴェストリ/パリ音楽院管弦楽団(東芝/ASC5099・1957年録音)、クリュイタンス/フィルハーモニア管弦楽団(東芝/AA7042・1958年録音)、アルヘンタ/パリ音楽院管弦楽団(キング/SL1011・1957年録音)、カラヤン/ベルリン・フィル(DG/SLPM138 964/1964年録音)である。
 いずれもこの作品の名盤と評価されたレコードだがジャケットもそれぞれ個性的なデザインで興味深いものがある。1950年代後半から60年代初頭のLPジャケットの味を感じさせる。写真上段のシルヴェストリ盤は作曲者ベルリオーズの肖像画をデザインしたもの、一方クリュイタンス盤はこの作品イメージから湧いた幻想的絵画、夢で出てくるベルリオーズが恋する女優ハリエットがグロテスクに描かれている。下段のアルヘンタ盤は演奏も特に個性的だがジャケットに使用された絵画はアントニウスの祭壇画からであろうか奇怪なグロテスクな生物が悪魔的に描かれた部分をアップで強調している。この作品の終楽章をイメージしたものだろう。
最後のカラヤン盤は1964年ベルリン・フィルとの最初のベルリン・イエス・キリスト教会録音のものである。こちらもこの作品にピッタリの幻想的絵画を使用したセンスのあるジャケットだ。
 この作品のレコード・ジャケットにはまだまだこれ以外にも多くの個性的で興味深いデザイン・ジャッケットがあるのでたまには演奏を聴きながらそれぞれ並べて見て楽しむのもまたオツなものである。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿