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「ヨゼフ・クリップス&フランス国立放送局管」の未発表ライヴ音源 (?)

2012-06-15 10:19:33 | 歴史的コンサート・ライヴ

 

 昨年だったと思うがウィーンの名指揮者ヨゼフ・クリップス(Josef Krips/1902~1974)が「フランス国立放送局管弦楽団」に客演した3枚のライヴCDがスイスの「CASCAVELLE」よりリリースされた。内容はそれぞれベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」(Vn:アイザック・スターン)・「コリオラン」序曲(1956年9/18)・交響曲第1番(1965年8月28日)ーVol.1、ウェーバー「オベロン」序曲(1957年10/10)・シューベルト「交響曲第8番<ザ・グレート>(ジャケット表記第9番)」(1954年10/4)-Vol.2、モーツアルト「アヴェ・ヴェルム・コルプス」・「レクイエム」(1965年2/12)-Vol.3となっている。これまでおそらく未発表だった音源ではないかと思われる。

 どれもが興味をそそる演奏だが今回は写真の「Vol.2」にスポットをあててみたい。クリップスはシューベルトの交響曲「ザ・グレート」を1958年にロンドン交響楽団と「英デッカ」にステレオでスタジオ録音しておりこちらもそれなりの評価を得た名盤である。今回紹介する1954年、当時のフランス国立放送局管弦楽団(現、フランス国立管弦楽団)に客演指揮したライヴ盤はモノラル録音ではあるがその音質は放送録音と思われ大変すばらしい。演奏スタイルは先のロンドン響とのステレオ盤とほとんど変わりはないがライヴ収録ということもありクリップスが指揮台を踏み込むリアルな音もひろい緊張感ある白熱した演奏が魅力である。またCDの冒頭に収録された1957年録音の「オベロン」序曲(モノラル)もフランスのオーケストラらしく管楽器の美しい響きが聴きものでクリップスの典雅な指揮ぶりが伝わってくる。(CASCAVELLE/VEL 3155)

 

 

 



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