1991年、イタリア「ERMITAGE」レーベルからリリースされたジョージ・セル&クリーヴランド管弦楽団のライヴ盤である。1957年5月31日、イタリアとの国境に近いスイス、ルガノの「テアトロ・クアザール」におけるコンサート・ライヴでこのCDに収録された曲目はシューマン/交響曲第2番ハ長調作品61、ドビュッシー/交響詩「海」、アンコールとして演奏されたベルリオーズの「ハンガリー行進曲」の3曲である。音源は「スイス・イタリア語放送」のものでモノラル録音だが音質は大変良好である。
セルはシューマンを得意としておりこの「第2番」も快速テンポでスッキリとした快演で、次のドビュッシー「海」もクリーヴランド管の響きが冴え渡る。アッチェレランドで押し進めるアンコールの「ハンガリー行進曲」の凄みに聴衆の興奮の拍手が頂点に達する。聴き応えある1枚だ。後にイタリア「MEMORIES]からも同一音源が発売されている。 (写真/ERMITAGE, ERM 106)
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