オーマンディ&フィラデルフィア管弦楽団による「コロムビア・マスターワークスLP」から最後に協奏曲を1枚紹介したい。写真は1950年モノラル録音でフランス、マルセイユ出身の名ヴァイオリニストージノ・フランチェスカッティ(Zino Francescatti/1902~1991)とのベートヴェン「ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61」である。(日本コロムビアーWL5082)
フランチェスカッティは同曲を後にブルーノ・ワルターの指揮でコロムビア交響楽団と1961年にステレオで再録音(CBS)しているがオーマンディとしてはこのモノラル録音が唯一のもので貴重な1枚である。録音がステレオではないことを除けばフランチェスカッティの巧さとフィラデルフィア管の美しい響きが魅力的である。尚、カデンツァはフリッツ・クライスラーのものを用いている。