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カラヤン/ベルリン・フィルの「ウェーバー・オペラ」序曲集

2009-10-19 01:57:12 | ヘルベルト・フォン・カラヤン
 カラヤンが写真のLP「ウェーバー・オペラ」序曲集をリリースしたのは1973年のことだった。収録された序曲は代表作のオペラ「魔弾の射手」の他に現在では序曲以外はほとんどオペラ全曲上演の機会がほとんどない「オベロン」、「オイリアンテ」、「精霊の王」、「アブ・ハッサン」、「ペーター・シュモル」の各序曲が含まれている。録音は1971年から72にかけて当時の録音会場だったベルリン、ダーレムのイエス・キリスト教会で行われている。これらの作品のうち「魔弾の射手」序曲作品77は当録音の他に古くはモノラル時代の1943年録音アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(DG)、ステレオで1960年(EMI/ベルリン、グリュンネヴァルト教会録音)、1980年(EMI/ベルリン・フィルハーモニーザール録音)のベルリン・フィルとの演奏も存在するがこれ以外の作品はこの録音が唯一のものである。
 演奏は言うまでもなくカラヤンが手兵ベルリン・フィルの見事なアンサンブルを充分に引き出し洗練されたロマン性豊かなものに仕上がっている。さすがに彼がオペラ指揮者としてもその「真骨頂」を発揮したアルバムと言えるであろう。尚、参考までに写真の初出のメルヘンチックなジャケット・デザインはジョン・ギュンターのイラスト画である。