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カラヤン/ベルリン・フィルによる初のオペラ全曲録音ープッチーニ「ラ・ボエーム」

2009-10-30 02:13:11 | ヘルベルト・フォン・カラヤン
 数あるプッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」全曲録音レコードの中で敢えて1枚を挙げるとするなら私は写真のカラヤン・ベルリン・フィル盤を選びたい。(原盤英デッカ/日ロンドンL46C1219-20/1972年録音)ミレッラ・フレーニのミミ、ルチアーノ・パヴァロッティのロドルフォをはじめとする選び抜かれた当時の最高キャスト、しかもこの二人の絶頂期にレコーディングされた当盤はまさに理想を超えた「ボエーム」と言っても過言ではないだろう。また脇を固めたパネライのマルチェッロ、ギャウロフのコルリーネの熱唱も申し分ない。ここではオペラ指揮者としてのカラヤンの巧さが叙情性豊かなプッチーニの世界に誘い込む。
 カラヤン、ベルリン・フィルの息の合った見事なアンサンブルも魅力的である。フランス・ディスク大賞並びにイタリア・トスカニーニ大賞を受賞した名盤で今後も「不滅の名盤」として輝き続けることだろう。