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私のレコード・ライブラリーから

私のレコード/CDコレクション紹介

G.ロジェストヴェンスキー&ソヴィエト国立文化省交響楽団 - ブルックナー/交響曲第5番

2013-06-23 12:27:27 | 交響曲

 

  1983年より着手されたゲンナジー・ロジェストヴェンスキー&ソヴィエト国立文化省交響楽団による異稿を含めたブルックナー交響曲全集録音プロジェクトは一部未完に終わったもののユニークな全集盤として当時大変話題を呼んだ。しかし日本国内盤は確か「第7番」・「第8番」を除き1999年にCD化されるまで未発売だったと思う。今回取り上げる「第5番」は指揮者自身も述べているように「原典版」を基本にしながらもいくつかの修正を加えて特に「終楽章」コーダにおいては金管群の別働隊と共にコラール主題を強調している。写真はロシア・メロディア・オリジナル盤ーC10 22055 007(2LP、1984年録音)

 

 

 


オットー・ゲルデス&ベルリン・フィル - ドヴォルザーク「新世界から」

2013-05-29 11:36:45 | 交響曲

 カラヤンの名プロデューサーとして高名なオットー・ゲルデス(Otto Gerdes/1920~1989)は指揮をヘルマン・アーベントロートに学び指揮者としても活躍した人である。 以前にも紹介したと思うが彼は1973年11月には「東京都交響楽団」定期の指揮台に立ち得意のブラームスを披露した。レコーディングは少ないながらも「ドイツ・グラモフォン」にいくつかの録音を遺している。今回紹介するベルリン・フィルとのドヴォルザーク「交響曲第9番<新世界から>は「ドイツ・グラモフォン」廉価盤レーベル「ヘリオドール」から1960年代中ごろにリリースされたものだがこの国内盤が出た記憶はない。ちなみに写真のLPはUK盤ーHELIODOR 89 630(ステレオ)である。演奏は骨太でズッシリと聴きごたえ充分の「新世界」だが同レーベルよりリリースされたフリッチャイ&ベルリン・フィル盤の陰にかくれてしまった感も否めない。

 

 

 


ジュリーニ&シカゴ響のドヴォルザーク「交響曲第8番」 (1978年録音)

2013-05-24 01:18:36 | 交響曲

  カルロ・マリア・ジュリーニが遺したドヴォルザークの後期交響曲のレコードについてはこれまでにロンドン・フィル「第7番」(EMI/1976年)やシカゴ響「第9番」(DG/1977年)等々を取り上げてきた。今回、この「シカゴ響」との「第8番」(1978年録音)を忘れていたことに気づいた。彼は「第8番」も3回録音しておりこの「シカゴ響盤」(独グラモフォンー2531046)は1962年の「フィルハーモニア盤(EMI)」に次ぐ2回目の録音であった。個人的にはこの演奏が一番ジュリーニらしい気品ある演奏で気に入っている。ちなみに3度目の録音はデジタルで1990年、「ロイヤル・コンセルトヘボウ」とのシリーズだった。(ソニー・クラシカル) 今、改めて思い起せば彼が「シカゴ響」首席客演指揮者、「ロス・フィル」音楽監督を務めていた1970年代から80年代の録音はまさに彼の円熟した演奏が聴ける黄金期と云えるだろう。

 


クレツキ&フランス国立放送局管弦楽団 - チャイコフスキー/交響曲第4番

2013-05-19 13:10:35 | 交響曲

  ポーランド出身のパウル・クレツキ(Paul Kletzki/1900~1973)がエルネスト・アンセルメと共に「スイス・ロマンド管弦楽団」来日公演の指揮台に姿を見せたのは1968年6月のことだった。もうかれこれ45年も昔のことだが当時会場(東京文化会館)で耳にした演奏は今でも印象に残っている。彼が残したレコードについたはこれまでも「コンサート・ホール盤」を中心に何枚か紹介してきたがもう1枚忘れえぬ録音があった。

  写真はその「コンサート・ホール盤」のチャイコフスキー「交響曲第4番ヘ短調」、管弦楽は「フランス国立放送局管弦楽団」で1960年前後のモノラル録音である。(仏コンサート・ホールLPーM2241) 名盤も数ある作品なので地味で渋いこのクレツキ盤は話題になる録音ではなかったが聴きこんでいくうちに次第に惹きこまれてしまった。ジャケット・デザインも気に入り今も思い出しては針をおろしている。

 

 


ジュリーニ&ロス・フィルのベートーヴェン/「交響曲第5番」

2013-04-30 11:26:57 | 交響曲

 カルロ・マリア・ジュリーニのロスアンジェルス・フィルハーモニックによるベートーヴェン「交響曲第5番」の録音は意外にも彼のこの作品の初レコード録音でもあった。1981年11月のロスアンジェルス、U.C.L.A.ロイス・ホールにおけるデジタル録音である。(写真ーLP/独グラモフォン2532 049)贅沢に「第5番」1曲がLP両面にゆったりとカッティングされている。因みに彼はベートーヴェンの交響曲を「ロス・フィル」とこのほか「第3番」(1978年)、「第6番」(1979年)の録音を遺している。ジュリーニの演奏スタイルはテンポを遅めにとり堂々とした躍動感が魅力的だった。後に「スカラ・フィル」と再録された「第5番」と比較しても個人的にはこの「ロス・フィル」盤に愛着を持ってしまう。尚、この「ロス・フィル」盤では「第4楽章」の前半提示部の反復も実行している。


アンタル・ドラティ&ロンドン響の「スコットランド」

2013-04-28 14:16:13 | 交響曲

 写真はハンガリーの名指揮者、アンタル・ドラティ(Antal Dorati/1906~1988)の懐かしいLPである。ステレオ最初期(1956年)の「マーキュリー」録音でロンドン交響楽団とのメンデルゾーン/交響曲第3番「スコットランド」に定番の序曲「フィンガルの洞窟」がフィルアップされている。レコードは当時キング・レコードから発売された国内盤(SMR-1012)で「マーキュリー・リヴィング・プレゼンス」とジャケットに記載された後に35mmマグネチック・フィルムによるステレオ・ハイファイ録音が登場する前のもので少々時代を感じさせるが音質も演奏も申し分ない。私がドラティの生の演奏を聴いたのも30年余り昔のことだが1982年3月、「読売日響」の定期に客演し得意のハイドンの交響曲ほかを指揮、プログラムの最後を飾ったバルトーク「舞踊音楽/中国の不思議な役人」は今でも印象に残っている。


パッパーノのラフマニノフ「交響曲第2番」

2013-04-10 19:47:08 | 交響曲

 アントニオ・パッパーノ&ローマ聖チェリーリア音楽院管弦楽団による粋でスタイリッシュなラフマニノフ「交響曲第2番」である。録音データによれば2009年11月、12月のコンサート・ライヴでCDの冒頭にはアナトーリ・リャードフの管弦楽曲「魔法にかけられた湖」が収録されている。パッパーノの同オーケストラとの”ロシアもの”ではこれもコンサート・ライヴだったと思うがチャイコフスキーの交響曲第4番~第6番(2006年)に次ぐアルバムである。前回のチャイコフスキー以上にこのラフマニノフは凄くインパクトが強かった。演奏終了後の聴衆の盛大な拍手もそれを物語る。彼は2005年よりこのオーケストラの音楽監督を務めており今後もさらなる活躍に期待したい。(写真/EMI Classics)

 


山田一雄&日本フィル 未発表ライヴ音源から -(2)

2013-04-03 16:16:40 | 交響曲

 先日取り上げた山田一雄&日本フィルの未発表秘蔵ライヴ音源シリーズCDから今回はショスタコーヴィチ「交響曲第5番」である。(タワー・レコード/TWCO-1011)この演奏は1965年12月17日、「日本フィル第111回定期公演」東京文化会館におけるステレオ・ライヴ録音で因みに彼はこの作品の日本初演も振っている。(1949年2月14日・15日、日本交響楽団<現NHK交響楽団>第304回定期) 録音は非常に良好、しかもステレオ録音で力の入った山田節が聴ける古き良き時代の「日本フィル」を思い起こす。このほか同シリーズではR.シュトラウス「アルプス交響曲」(1969年1月16日、東京文化会館第172回定期)・「楽劇”サロメ”から7つのヴェールの踊り」(1971年1月27日、日比谷公会堂第213回定期)を収録した1枚も同時にリリースされている。(TWCO-1012)

 

 


シッパース&フィルハーモニア、チャイコフスキー「第4」-ステレオ・マスター音源初CD化

2013-04-01 16:53:45 | 交響曲

 昨年、トーマス・シッパース&フィルハーモニア管弦楽団ーチャイコフスキー「交響曲第4番」(1957年録音)のステレオ・マスターテープによるCDが初リリースされた。(写真上/FHR16ーFirst Hand Records)これまではモノラル盤のみの存在だったので興味がわいた。ロンドンの「キングスウェイ・ホール」におけるセッション録音だが当時はまだモノラル録音とステレオ録音の端境期でこのセッションも合わせて試験的にステレオ録音もされていたのだろう。このほど半世紀あまりの時を経てステレオ音源が世界初登場とのことで我々音楽愛好家、コレクターを楽しませてくれる1枚である。またこのCDにはサー・ユージン・グーセンスのプロ・アルテ・オーケストラによるプロコフィエフ「交響曲第1番<古典>」(1958年ステレオ録音)、並びにフィルハーモニア管弦楽団との珍しいスクリャービンの管弦楽曲「夢想」(1956年モノラル録音初CD化)も収録されておりプロコフィエフのステレオ音源も今回が初登場とのことである。こちらも大変興味深かった。

(シッパーズ/チャイコフスキー「第4番」モノラル・オリジナルLP -英コロムビア/33CX 1609)

 

 

 

 


マゼール&ベルリン・フィル、ステレオ初期の名盤から

2013-03-27 15:44:56 | 交響曲

 ロリン・マゼール&ベルリン・フィル、1960年代初頭ステレオ録音の名盤からメンデルスゾーン「交響曲第4番<イタリア>」」「第5番<宗教改革>」である。写真はそのオリジナルLP(独グラモフォン/SLPM138 684)だが現在のところマゼールのメンデルゾーン交響曲録音はこれが唯一のものである。巨匠マゼールが30歳ごろの録音だがその演奏の質の高さは云うまでもない。先ごろこのオリジナル・ジャケット・デザインで国内盤「グラモフォン・ザ・ベスト1200」でCD復活した。