今日はイタリアの名ピアニスト、アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(Arturo Benedetti Michelangeli/1920~1995)がポーランドの旧共産体制時代から続くレーベルPOLSKIE NAGRANIA」通称MUZAに遺した「幻のライヴ録音」を紹介したい。(写真)当然のことながらこのレーベルのものはなかなか日本では入手が難しくこのCD盤も今から10数年前に東欧旅行中に偶然見つけたものである。
収録曲目はJ.S.バッハ「パルティータ第2番ニ短調」BWV1004から「シャコンヌ」、ブラームス「パガニーニの主題による変奏曲」作品35、シューマン「ピアノ協奏曲イ短調作品54」の3曲で1955年3月ワルシャワにおけるコンサート・ライヴである。協奏曲の指揮はポーランドの名匠ヴィトルド・ロヴィツキ(Witold Rowicki/1914~1989)、管弦楽はワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団である。筆者はこのコンビでの1973年の来日公演が懐かしく思う。
録音状態は1955年のライヴということもあり硬質的なモノラル録音で決して良好とは言いがたいが当時35歳の若いミケランジェリの技量は充分に堪能できる。彼は「完璧主義者」と言われそれだけに正規盤のライヴ録音はもちろんのことスタジオ録音の数も多くない。その観点からもこのCDは興味がわく。また彼のレパートリーはベートーヴェン、シューマン、ブラームス、ショパン、ドビュッシー等の作品に集中していたためこのCDのバッハの演奏は貴重な録音である。
余談になるが彼は本職のピアニストのほかに医師・パイロット・レーサーの資格も所持していたというから驚きである。
収録曲目はJ.S.バッハ「パルティータ第2番ニ短調」BWV1004から「シャコンヌ」、ブラームス「パガニーニの主題による変奏曲」作品35、シューマン「ピアノ協奏曲イ短調作品54」の3曲で1955年3月ワルシャワにおけるコンサート・ライヴである。協奏曲の指揮はポーランドの名匠ヴィトルド・ロヴィツキ(Witold Rowicki/1914~1989)、管弦楽はワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団である。筆者はこのコンビでの1973年の来日公演が懐かしく思う。
録音状態は1955年のライヴということもあり硬質的なモノラル録音で決して良好とは言いがたいが当時35歳の若いミケランジェリの技量は充分に堪能できる。彼は「完璧主義者」と言われそれだけに正規盤のライヴ録音はもちろんのことスタジオ録音の数も多くない。その観点からもこのCDは興味がわく。また彼のレパートリーはベートーヴェン、シューマン、ブラームス、ショパン、ドビュッシー等の作品に集中していたためこのCDのバッハの演奏は貴重な録音である。
余談になるが彼は本職のピアニストのほかに医師・パイロット・レーサーの資格も所持していたというから驚きである。