日本的想像力の未来~クール・ジャパノロジーの可能性 (NHKブックス) | |
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☆村上隆氏が、現代思想されているのがおもしろい。
☆氏の作品の大きな特徴の1つは<かわいい>。
☆<かわいい>はシャレなのかオシャレなのか。
☆その両義性は、本質と上辺という二元論ではない。
☆本質と本質であり、上辺と上辺でもある。
☆上辺と本質であるかもしれない。
☆そもそも関係ないかもしれない。
☆そこにクール・ジャパノロジーの社会関係を切断する
☆超然とする<かわいい>戦略がある。
☆社会関係を切断するから、ひきこもりもでてくるが、
☆そこだけを捉えること自体、矮小化された因果関係を
☆押し付ける。この抑圧主義的フロイトのビジョンをどう解体するか。
☆クール・ジャパノロジーのまだ気づかれていないエネルギーは、
☆欧米の歴史的文脈すら相対化するパワー。
☆それはクール・ジャパノロジーを分析・根拠づける社会学的考察ではなく、
☆アニメやコンテンポラリーアートやポップカルチャーそのもののパワー。
☆このパワーはいかにマネタイズするのか。
☆そこに終始話題が立ち戻るのが、実に学問的だ。
☆学する時間をできるだけ得ながら、生きる糧を
☆持続可能な状態にできる市場をいかにして形成していけるのか。
☆カントもヘーゲルも、モーツアルトもベートーベンも
☆それがいつも問題だった。
☆もちろんマックス・ウェーバーも。
☆学としての市場形成について語らない日本の教育は
☆すでにそこが問題なのである。