教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

学校選択の変化(1) 共立と大妻

2006-07-27 23:50:34 | 学校選択
◇2006年7月の志望校調査(センター模試調査)がまとまったようだ。2004年から2006年までの3年間の併願校の移り変わりを少しずつ考えていこうと思う。学校選択の変化が見られるかもしれないからだ。

◇例年注目されている共立と大妻の2校のデータを比較しよう。

■2004年データ 共立女子
市川①・大妻②・共立女子C・跡見②・共立女子B・東邦大東邦(後)

■2005年データ 共立女子
共立女子B・共立女子C・豊島岡女子①・跡見②・専修大松戸①・獨協埼玉①

■2006年データ 共立女子
共立女子B・共立女子C・市川①・跡見学園②・専修大学松戸①・国府台女子学院①

◆2004年データ 大妻
豊島岡女子①・浦和明の星①・大妻②・市川①・跡見②・共立女子C

◆2005年データ 大妻
浦和明の星①・淑徳与野①・跡見③・大妻②・跡見②・豊島岡女子①

◆2005年データ 大妻
大妻②・共立女子B・浦和明の星女子①・淑徳与野①・大妻③・跡見学園②

◇さて、2005年までは、共立女子は共立女子ファン層の確立が強化され、東京と千葉エリアの居住者が選択する傾向。一方、大妻は埼玉エリアの受験生が選択する傾向が定着。

◇2006年は、共立は前年までと同じ傾向。大妻は基本は変わらないが、共立女子も選択肢として残す受験生が多くなっている。共立は独自路線が色濃く出ているが、大妻は一般化が前面に出てきている。独自路線と普遍化路線。経営的にはどちらが有効なのか。経営陣の嗜好性は、外から見ていると、共立はヨーロッパ大陸型。大妻は英米型。哲学志向と経済志向の切磋琢磨。今後の動向も目は離せない。