クラシック 名盤探訪

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とっておきの名盤 その123 ブルックナー 交響曲第8番 ハ短調

2008年04月26日 | とっておきの名盤「交響曲」
特別好きな曲なので、とっておきの名盤を置いている棚の中でも一番多くの席を占めているのが、この曲のレコード。
これまでその中のいくつかをこのブログで取り上げて来たが、今回のジュリーニの盤、彼の歌への思いが曲の隅々にまで行き渡ったもので、その細部まで美しく歌われるブルックナーの珠玉のメロディーが、何と私の胸に深く響くことか。
ウイーン・フィルの奥深い響きと絶妙な色彩の変化が、さらにその素晴らしさを一層高めている。
ジュリーニは84歳で引退するまで、その真摯な演奏を通して、音楽は総て”歌”から発していることを身をもって教え、そして示し続けた人だった。
オペラだけでなく、彼が指揮した全ての交響曲も素晴らしい歌が満ち溢れていた。
前にブログで取り上げたマーラーの9番しかり、そしてこの演奏の意味深い歌の調べは、とりわけ聴く者の胸を打つ。
この曲のとっておきの名盤は当然どれも高いレベルで素晴らしいが、あえて感銘深い順に並べると、
.ルドルフ・ケンペ指揮、チューリッヒ・トーンハーレ管弦楽団 <SOMM> 
.オトマール・スウィトナー指揮、シュターツカペレ・ベルリン <Berlin Classics>
.ハンス・クナッパーツブッシュ指揮、ミュンヘン・フイルハーモニー管弦楽団 <Westminster>
.カール・シューリヒト指揮、ウイーン・フィルハーモニー管弦楽団 <EMI>
.カルロ・マリア・ジュリーニ指揮、ウイーン・フィルハーモニー管弦楽団 <Grammophon>
知られざる銘盤として、
・ホーレンシュタイン指揮、ウイーン・プロムジカ管弦楽団、1950年代の演奏<VOX>