クラシック 名盤探訪

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とっておきの名盤 その20 べ-トーヴェン ミサ・ソレムニス 作品123

2006年08月12日 | とっておきの名盤「声楽曲」
晩年のベート-ヴェンが、精神を傾けて作曲した深みと厳しさのある曲である。
それだけに演奏は難しく、私はこの曲に素直に体を預けて聴き入ることができる演奏になかなか出会えなかった。
いろいろな演奏を聴いたが、やっとこの盤に巡り合えた時はとても嬉しかった。
厳しさとは正反対の形でこの大曲に対峙し、穏やかな中にまことに滋味深い精神に溢れた演奏をしてくれている。
こくのある演奏で、何度聴いても飽きが来ないのである。
伝統あるコンセルトへボウの音が、この盤の録音ではしっかりと捉えられている。
A・ギーベル、M・ヘフゲン、E・ヘフリガー、K・リーダーブッシュの歌手達も良い。
この曲のベスト・スリーの演奏は、
・オイゲン・ヨッフム指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、オランダ放送合唱団 <PHILIPS>
・オットー・クレンペラー指揮、ニュー・フィルハーモイニア管弦楽団及び合唱団 <EMI>
・なし