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のだめカンタービレ

2006年11月01日 09時37分45秒 | 出会ったものたち


 自転車に乗るようになって1ヶ月。西新井のテニススクールも自転車で行くようになった。車とカーステレオの生活から自転車とウォークマンの生活にシフト。
 東京という大きな街が小さな路地の積み重ねでできていることを肌で知った。
 西新井への橋を渡る。あちらにセイダカアワダチソウ。こちら側にはビル。間を悠々と流れる荒川。ウォークマンからはマーツァル指揮チェコフィルのマーラーの3番が流れる。音楽が見ている風景を詩的に変えてしまう。違う音楽を聴きながら渡ったときには、違う風景に出会うことだろう。
 のびやかで自然なこの演奏が大のお気に入りだ。
 このマーツァルをドラマに出演させ、おまけに演技までさせてしまうのだから、日本のテレヴィ局は凄い。「のだめカンタービレ」。ヴィエラ先生役にマーツァルが出てきたときにはびっくりした。
 だいたいあのドラマはかなり音楽好きな人間が作っているのではないか、と感じられるところが嬉しい。クラシカル音楽を題材にしているくせに最初と最後の歌はJ-POP(この言葉に少しためらいを感じるのはぼくだけだろうか? J-POP? 国電をE電にしたのは広まらなかったが、歌謡曲をJ-POPと呼び変えたのは大成功だったみたいだが。うーん、でも、なんかヤ)みたいなノリでないところが偉い。BGMの使い方も面白い。使われる曲はどこかで聴いた曲って感じの選曲だが(熊蜂の飛行とかラプソディ・イン・ブルーとか)、その中でもプロコフィエフの「ロメオとジュリエット」は半分サブテーマのよう形で何度も使われる。そしてあの曲が流れるときには、たいてい黒い笑いがあったりするのも面白い。
 この間の回で峰と千秋がベートーヴェンの「春」を演奏している場面があった。ちゃんと演奏するって凄いことなんだ、と演奏していくにつれのめり込んでいく峰。すると奏でられるBGMがガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」。
 これ、大受け。ヴァイオリン・ソナタの演奏シーンに他の曲がBGMでかかる、とは!
 凄い発想だな。
 あとは漫画的リアリズムを実写でのリアリズムにどう変換させていくか、だな。とくにSオケが変わっていくこれからが見物である。

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