毎日が観光

カメラを持って街を歩けば、自分の街だって観光旅行。毎日が観光です。

利根川への快適ロード

2010年06月18日 20時09分03秒 | 観光
 「自転車生活における現在の課題は、いかに快適に利根川に到るか、この一点に尽きる」そんな風に脳内演説かまして、脳細胞たちに課題解決を迫るものの、やつらと来た日にゃ、脳内で解決出来る問題ではありませぬ、現地へ行かない限りだめであります、と自らの無能を棚にあげて「できません」から入る議論を仕掛けてくる。
 「けっ、最高機関のように言いやがって、できることは言い訳だけかよ」脊髄が吐き捨てるように言う。鼻はいつものようにだんまりを決め込み、右膝は結局そのとばっちりでまたこき使われるのかとうんざり顔で味噌汁をすする。

 そんな感じのよしなし事が脳内をぐるぐる回り、ぼくは自転車をこぐ。自転車をこぐことは、健康にいい。頭の中がからっぽになるからだ。こぎながら、目に入った看板を口にするようになる。こうなると、いよいよモノを考えてない。目からの情報が脳を経由しない感覚。いちいち、「お、田沼建設、わお」などと口走ってみる。田沼建設のどこがどんな風に「わお」なのか。脳の与り知るところではない。ぼくは延々100km以上の道程バカであり続ける。持続的に頭からっぽ。これはなかなか得難い経験だ。自転車を降りる頃には脳はすっきりリフレッシュ、パリっと皺一つない。
 さ、そんなわけで利根川への快適道捜し。江戸川サイクリングロードを使うと東に着きすぎる上、江戸川までがつまらない。荒川~芝川~見沼代用水ルートは芝川と見沼代用水の下流部がとにかく走りにくい。荒川ベタだと熊谷から妻沼にいたる一般道がつまんない。
 そんなわけで思いついたのが、荒川からさきたま緑道を使うルート。


 ポピーの咲き乱れていた御成橋を過ぎてしばらく進むと右側に土手が見えます。この土手の上がきれいなサイクリングロードになっているので、そちらに進みます。



 御成橋の一つ上流の橋、糠田橋。ここでサイクリングロードを右側に降り、一般道へ。道なりに東に進むと高崎線の踏切に。あとはその線路とつかず離れず、北に向かいます。



 で、北鴻巣駅。駅からアゼリア通りが伸びているので、その通りへ。



 少し進むとこのようなカワイイ道案内くん。一本道なのに、ところどころ置かれていて、自分の進路が間違っていないことを声高に教えてくれます。



 さきたま緑道入口。



 左側が自転車用、右側が歩行者用、と分かれているのが嬉しいけれど、歩行者はほとんどシカト。両方歩いてます。
 この道にはさまざまなオブジェが置かれていて、それを眺めながら走るのも楽しい。



 しかし、このなんだか切迫したコアラはどうだろう? 怖いよ。子ども泣くぞ、これ。いったいヤツは何を目の当たりにしてしまったのか? 妻の浮気? それとも何か口にするのもおぞましいような出来事? 友達に消しゴム貸したら角使われちゃったとか?



 しかし、このさきたま緑道、いいとこばかりじゃない。ところどころ、スピードを抑制させるためか、このような仕打ちを仕掛けてくる。これ、痛いのよ、ほんと。とくに手と尻。ママチャリみたいにサドルの下にバネがあって、空気圧が低くてクッションになるのはいいけど、ロードバイクだと、全部直接跳ね返ってくる。



 このさきたま緑道沿いにあるのが、「さきたま古墳公園」。この古墳公園は素晴らしい。もうね、なんというか古墳の群れ。牧場の羊みたいに群れてる。前後左右を古墳に取り囲まれて、なんだか古墳に軽く恐喝されているような気さえする。しない。ごめん。



 ゆっくり公園と博物館を楽しみたいところだけれど、今日の目的は、間違いだらけの利根川選び(違う)。なので公園&博物館はまた後日のこととして、この丸墓山古墳と

この二子山古墳との間の道を東に進みます。この道が田圃の真ん中の快適ロード。車なんか来やしません。気分的には夏休みにお爺ちゃんちに行ったら、たまたま同じように遊びに来てた年上のきれいな従姉と手をつないで買い物に行くイメージの道(わかんねえよ)。



 すると古代蓮の里の展望タワーが見えてくるので、それを目印に進みます。花の時期ももうじき。北埼玉の地粉を使ったうどんがうまいので、蓮の時期には古墳公園ともどもまた訪れる予定。ただね、蓮の見頃って、朝の7時から9時だって。ここまで70km以上あるから9時前に着くには6時出発。となると起きるのは5時台。



 古代蓮の里からさらに東に進むと見沼代用水のヘルシーロードへ。ここから利根川までは8km弱。


 
 利根大堰到着。ここまで82km。うーん、結局見沼代用水を使ってしまって、その分ロスが大きいような気がする。古代蓮の里まではかなり快適に走れるんだけれど、これから西に行こうと言うのに、あれよあれよと東に向かうのはいかがなものか。さきたま古墳公園から先、今後の課題です。

 ところで、何のトラブルもなく利根川に着いたかのような文面ですが、その直前でパンクしてしまいました。今回、長いです。では、以下、パンク修理編をどうぞ。



 道具一同ご挨拶。左から交換用のチューブ、軍手、タイヤレバー。サドルバックの中に常駐してます。



 タイヤとリムの間にレバーを差し込んでタイヤを外していきます。



 タイヤの片側を外し、中のチューブを空気入れのところから抜きます。



 前の手順と反対に、空気入れのところから新しいチューブをはめていきます。



 次にタイヤをはめていきます。これはレバーを使いません。レバー使うと、チューブに傷をつけてしまう可能性があるので。もぎゅもぎゅ、タイヤを入れていくのは簡単なんですが、最後の部分(写真の状態)だけ少し力がいる場合があります。



 タイヤをはめたら、携帯用ポンプで空気を入れます。実はここが一番汗かきポイント。ロードバイクの場合、タイヤの空気圧はママチャリの2~3倍。それをゼロからこの小さな携帯用ポンプで充填してかなきゃなんない。大変。

 結局この日は新前橋駅まで走りそこから輪行。走行距離は140kmしかないのに、翌日にダルさが残る。あれ、おかしいな、去年は200kmオーバー走っても翌日に疲れなんて残ってなかったのに、と不思議だったのだけれど、自分の身体を見て納得。日焼け疲れ、だ。顔は日焼け止めを途中2度塗り直したけど、身体は模様のようだもの。
コメント (2)
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