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福地建装、屋根融雪をエアコンで安く 降雪予想システム活用
2017/4/8 7:01 [有料会員限定] 地域ニュース
高断熱住宅の福地建装(北斗市)は、効率的に屋根を融雪する住宅を発売する。
公立はこだて未来大学(函館市)と共同開発した降雪予想システムを使い、自動で降雪前に屋根表面の温度を上げておき雪を溶かす。
熱効率の高いエアコンの温風を屋根裏に循環させて融雪するため、電気ヒーターで屋根を温める場合に比べ、電気代は半分以下に抑えられる。北海道や東北などの積雪地帯で年間50棟の販売を見込む。
はこだて未来大と共同で開発したのは、降雪の状況に応じてエアコンの電源を入れたり切ったりする処理装置。
気温や風向などを観測するアメダスの気象データをインターネットを通じて取得し、降り始めと終わる時刻を判断する。
今後は過去の気象データも取り入れて予想精度を引き上げる方針だ。
同社の融雪屋根は屋根裏に空洞を設けてあり、エアコンの温風を循環させて屋根表面の温度を上げる。
降雪前にエアコンを動かして屋根を温めておくため、効率よく雪を溶かせる。
降雪が終わると自動で電源を切るので電気代を節約できる。
同社はエアコン1台で住宅全体の冷暖房をまかなえる高気密・高断熱住宅を「ファース(FAS)の家」ブランドで販売している。
降雪地域で同社の住宅を建てる施主に融雪屋根の設置を促す。追加料金は1棟あたり50万円程度。 「ファースの家」以外で建てる住宅や既存住宅への設置も受注する。
今春から売り込みを始め、道南地域や東北などの豪雪地域を中心に年間50棟の販売を目指す。
福地脩悦社長は「融雪屋根があれば高所での雪下ろしの必要がなくなるため、転落事故をなくせる」と話す。
同社の「ファースの家」は北海道から九州まで190社の中小の工務店がフランチャイズ方式で施工している。ファースの家は1993年から販売しており、2016年までの建築実績は4000棟に上る。
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