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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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見えない湿気対策について…北斗市

2008年11月04日 17時59分15秒 | Weblog
冷たいビールをコップに注いでも結露が生じない場合もあります。
この時、空気中の水蒸気が少ない乾燥状態にあるからです。
温熱環境における暖房の快適空間は、気温20℃、湿度50%と言われますが、この快適空間の露点温度が9℃です。つまり9℃以下の部分に結露が生じます。

気温が20℃の時でも湿度が80%になると露点温度が16℃です。したがって寒い時は、窓などの低温部分の殆どに結露が生じます。同じく湿度40%の時は、露点温度が6℃となり、よっぽどの低温部にしか結露が生じません。

室内に洗濯物などを干すと室内湿度が一気に80%程度まで上昇する場合があり、したがって結露は、どんなに立派な窓ガラスや断熱材を用いても、外気温とライフスタイルの状況によって防げない要素が多いと言う事になります。

湿度を高くしたままだと、結露でカビやカビの胞子が発生し居住空間を浮遊し、家のそのものや、住む人に影響を与えます。一方、結露の発生しない乾燥状態を維持し続けますと、静電気が発生してハウスダストを誘発し、そこにウィル菌などが繁殖し易くなります。
このメカニズムを知っていれば、様々な状況に対応出来ると思われます。
窓のカーテンや内障子は室温を遮り窓の低温を促進しますので結露を助長します。

湿度を上げないようにするとか、低温部分をつくらないようにする事が肝心なのです。
一番の問題は、壁の中に露点温度が出来て壁内結露(内部結露とも言う)が発生して断熱材を濡らしたり、腐朽菌を増大させる場合が多くなります。

住む人の健康と、家そのものの健康を考慮した時、家屋内の湿度管理と家の断熱と気密に関する知識と知恵を充分に発揮する必要があります。
多くのハウスメーカーや工務店は、見えない水蒸気対策を考えるより、目に見える外観、内装、キッチンセット、建具などが優先されているのが実状です。

賢明な家づくりは、湿度管理が家全体に設えた思想で為される事であり、どうぞ、本オフシャルサイトで充分な勉強を行なってください。
写真は、先ほど実験ブースで撮った温湿度計ですが、今日、初雪が降った北斗市で、暖房何も入れていないファース空間です。明日は少し暖かい東京へ移動となります。

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