ESPOA blog

写真付きで日記や趣味をいろいろなメンバーが書きます。

フランスの秋のお祭りの思い出

2020-10-14 16:06:39 | ブログ

12年前、フランスで1年間語学学校に通っていました。住んでいたのは、フランス東部のアヌシーという町。スイスのジュネーブから南に約40km、アルプスの山々を望むアヌシーは、どことなくスイスっぽさがある町です(と言いつつ、私はスイスに行ったことがありません…笑)。ヨーロッパ一の透明度を誇るといわれる湖があり、本当に気持ちの良い大好きな場所ですアヌシーのこともゆっくりご紹介したいところですが、今日はアヌシー自体のお話ではありません。

 

ちょうどフランスに滞在していた頃、近況報告も兼ねて個人的にブログを書いていました。もう公開はしていませんが、記事は非公開で今も残しています。もう何年も特に読み返すことはなかったのですが、最近ふとしたきっかけで、たまに読み返すようになりました。すると、覚えているつもりでもいつの間にか忘れてしまっていたことや、その時の気持ちなんかがはっきりと思い出され、とても懐かしくなりました

 

そこで、今回は、その中の1つを特別に?公開したいと思います。12年前のちょうどこの時期、毎年10月に開催されるアヌシーのお祭りについてです。今年2020年は、10月10日(土)にこのお祭りが予定されていたようですが、新型コロナウイルスの影響で、残念ながら中止になってしまいました。来年は、また例年通り開催されることを願って、フランスの秋のお祭りの様子を少しだけ覗いてみてください

 

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秋ですね。
アヌシーの木々もずいぶん色付き、マルシェやスーパーでは、ぶどう、無花果、栗、きのこ類といった食材をたくさん見かけるようになりました。
(中略)

 

昨日、アヌシーでお祭りがありました。その名も『Retour des Alpages』。
夏場に高地に放牧された動物達は、秋になると山を下ります。その伝統を今に伝える、民族色豊かなとってもかわいいお祭り。牛、羊、アヒルetc動物達のパレードや、職人や昔の職業の実演や紹介などたっぷり楽しめる内容でした。新しい日本人のお友達と行って来ました。

 

私達の散策はこの場所からスタート。いきなりおお~!という感じ。
こんな風に至るところで実演が行われています。アヌシーの町が、またいつもと違った雰囲気に。

 

​きれいなレース編みや刺繍をされていたマダム。

 

羊毛を糸にしている図(ですよね?)。この足ふみ式の糸紡ぎがなんともかわいかった。

 

これはワインではなく、りんごジュースだと思われます。今回りんごジュースはたくさん見かけたのですが、大量のりんごを丸ごと潰してジュースにしている現場も目撃しました。

 

こちらも今回たくさん見かけたドーナツ。穴あきドーナツではなく、ねじって揚げたタイプ。りんごのドーナツとかも書いてあったなぁ。

 

午後に始まったパレード。
動物達や馬車が次々やって来ます。ちょっと触ってみたり。かわいかったぁ。

 

笑顔が素敵なムッシュー。パレードですよ。

 

楽器演奏や歌も随所に。時々止まっては披露してくれます。

 

衣装がかわいい。パレードは全然飽きなくて、私達は一旦見終わった後、場所を変えて待ち伏せ?しました。

 

子どももちょこちょこ登場して来るので、目が離せません。

 

鼓笛隊。こちらもまた衣装がね、かわいいんですよ。

 

牛かわいいでしょ。ここでは写ってるの1頭だけですが、こんなのが沢山。
首輪?がとても立派で素敵なのです。

 

屋台もいっぱい出ていてわくわくしっぱなし。

 

ブーダン(いわゆる血のソーセージです)を作っているムッシュー。

 

こちらのりんごジュースいただきました。1グラス0.5ユーロ。とても美味しかったです。
写真を撮っていると、お友達が日本で働いているというフランス人の方に話しかけられ、少しお話しました。
こういうふうに、見知らぬ人に普通にフランス語で話しかけてくれるところ、フランス人の好きなところの1つです。

 

カゴだって手編み。カゴ好きとしてはたまりません。

 

ドーナツを作りながら、パレードを見るマダム達。

 

休憩中の1コマもかわいくて思わずパチリ。

 

パレードに向かって手を振るブーダン屋のムッシュー。いい表情です。

 

ホルン…だけど、口のみで音を調節するもの。ナチュラル・ホルン?
たまたま近くにいて演奏が聞けました。
左のムッシューが友達に何やらゴニョゴニョと。どうやらそれは中国語だったみたいです。私達、日本人です!残念ながら、日本語は知らないらしい。。

 

今回のお祭り、目も耳も舌も(笑)もちろんとっても楽しませてもらったのですが、こういう町のお祭りの楽しさって人とのコミュニケーションもあるんだなぁって思いました。皆さんあたたかかったし、なんだか今回は、観光で来たのではなく「我が町のお祭り」という感もあったのです。(滞在も10ヶ月目だし当然…?)

その感じがなんだか少し嬉しくて、より一層楽しかったのかなと思いました。

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いかがでしたか?なんとなく若さを感じてちょっと気恥ずかしい部分もありますが、本当に良い思い出ですね。今度アヌシーに行けるのはいつになるかなぁー

(I.Y)