日本基督教団 秋田楢山教会

2012-07-27 07:19:01 | きた東北 (青森・秋田・岩手)


 青森県弘前市・和徳出身のクリスチャン棟梁、桜庭駒五郎の手になる教会堂(昭和2年築・1927)。 駒五郎は当初、牧師になるつもりで東京英和学校(青山学院の前身校)に入学するも卒業はせず、郷里の斎藤伊三郎(名棟梁・堀江佐吉の四男)の指導の下で大阪土木や大倉組(現・大成建設)で修行して建築の腕を磨きました。 青森や東京、岡山などでキリスト教関係の建築をいくつも手がけましたが、現存するものの中では本建築が一番新しいものになるかと思われます。  秋田県秋田市南通亀の町12-19  12年07月下旬

 ※参考『青森県の暮らしと建築の近代化に寄与した人々』 2007



 北東面。 こちらが正規の出入り口のようです。


 裾広がりの形状。






 東側に開いた出入り口。


 こちらから内部を見学させて頂きました。


 教壇上のアーチは駒五郎独特の意匠だそうです。


 天井の高い開放的な空間。


 昭和15(1940)年に施行された宗教団体法によりプロテスタント諸教派が合同し、翌年に日本基督教団が成立しています。 この教会が建てられた時は日本メソヂスト秋田教会と呼ばれていたようです。


 青森県内に無名の駒五郎作品がもうひとつ現存しているのを知りました。 今度訪ねてみようと思います。


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