金沢駅から県道17号(通称・金石街道)に沿って北西に進むと左手に見えてくるこの建物は昭和3(1928)年に金石警察署として建てられたもの。 警察署の後は「銭五遺品館」として江戸時代後期の加賀の豪商・銭屋五兵衛と家族の遺品を展示する施設として長く使われていました。 平成9(1997)年に遺品館が移転してしまった後は使われていなかったそうですが、近年になって地元青年団や有志らにより「かないわ銭五」と命名されてバーなどとして活用が始まっているみたいです。 石川県金沢市金石西1-6-18 10年07月中旬
※参考『石川県の近代化遺産』 2008
玄関部。 両脇はガラスブロック。
柱頭飾りが庇を突き破って上に出てしまっています。
コーナーに丸みを持たせてまるで歌舞伎の隈取りのように不思議な形状の装飾を纏う。 アール・デコとか表現派風の建築意匠が混じっているような感じです。
窓は小さめ。
早朝の訪問でしたから営業はしていませんでしたが確かにバーという雰囲気です。
RC造で予算2万円(当時)の建築。 平面はL字型をしています。 裏には平屋の留置場(こちらもRC造)があったようですが今は取り壊されて駐車場です。
バスターミナルの前に建っています。
長い尺で見ると世の移り変わりは本当に激しいものですね。
「鉄」関係は全くと言っていいほど分からないのですが、地方へ行って
古めかしいデザインの電車が走っていたりするのを見るとキュキュンする事があります(笑)。
歌舞伎の呪いから秋元一座の各種スキャンダル、空からは隕石も落ちてくるし今年も賑やかな一年になりそうです…。