
露清銀行(露)とバンク・デュ・ノール(仏)が合併して誕生した露亜(ロシア・アジア)銀行の新しい横浜支店として大正10(1921)年頃に竣工したのがこの建物。 設計者は英国人のバーナード・M・ウォードといい、ロシア・フランス・イギリスという国際色豊かな組み合わせが、この建物の持つどこかエキゾチックな魅力の源になっているような気がします。 銀行としての役割を終えた後はドイツ領事館~横浜入国管理事務所~警友病院別館として使われてきましたが、現在は閉鎖されて10年以上も空家になっています。 大理石製の手すりを備えた大きな階段や関東大震災を耐え抜いた太い柱が内部の見所のようですが、現在の所有者である神奈川県(?)の活用策が決まらない限りはそれらを拝めそうもありません。 神奈川県横浜市中区山下町51-2 06年12月下旬他
※参考 『残照 神奈川の近代建築』 1982
『ヨコハマ建築慕情』 1991


正面玄関のマーク。

オーダーは古典的。

ここも古典的な様式。

この窓周りはちょっと違う様相。




この建物に明かりが灯るのはいつの事になるのでしょうか。
※追記 2011年8月完成を目指して保存・改修工事が始まっています。 完成後は結婚式場として活用されるとの事。
このホームページに露亜銀行の写真が載ってますよ!
写真を見る限りでは傷みも激しく昔の面影はあまり残ってなさそうですが、
天窓から光が降り注ぐ大階段などは神々しい美しさも感じさせますね。
先頃ついに結婚式場としてオープンしたみたい(?)なので
これから新しい内部の写真も出てくるとは思いますが、
どのように生まれ変わったのか実際に自分の目で見てみたいものですねぇ。