旧伊庭家住宅

2009-06-18 07:04:43 |  滋賀県













 住友家第二代総理事だった伊庭貞剛(1847~1926)の邸宅として建設。 完成後は彼の四男であり、後に安土村長なども務めた伊庭慎吉(1885~1975)の住まいとなりました。 建物の設計はヴォーリズによるもので、大正2(1913)年完成という事は彼の作品の中では初期の物。 柱や梁をむき出しにしたハーフティンバーが美しい建物ですが、和風然とした玄関部分や石積みの外壁をしたサンルーム(?)など、全体的には統一感の無さも感じてしまいます。 建物の解説をしてくださったガイドさんの話だと後年になって増改築された部分があるようなので、あるいはその辺りがチグハグ感に影響しているのかも知れません。 内部は1階が和室中心で2階が洋室中心の和洋折衷スタイル。 傾斜の緩やかな階段はヴォーリズ建築の美点の一つといえるものでした。 1階部分に痕跡がありますが、元々はドイツ壁 + ハーフティンバーの建物のようです。  滋賀県安土町小中191  07年11月下旬

 ※参考 『街角ルネサンス ―湖国に息づく西洋建築―』 1986


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