旧岩槻警察署

2011-11-24 18:41:01 | 埼玉・千葉


 現在は岩槻郷土資料館として活用されているこの建物は岩槻警察署庁舎として昭和5(1930)年に完成したもの。 当時の岩槻町では初めてのRC造建築として県の土木課技師により設計され、施工は地元の小川啓次郎が行いました。  埼玉県さいたま市岩槻区本町2-2-34  10年11月下旬

 ※参考 『近代埼玉の建築探訪』 2006



 塔屋部分。 窓には全て鉄柵が取り付けられています。


 昔の写真を見ると玄関ポーチ部分と同じデザインの石造の門柱がここにありました。


 裏側から。


 付属の平屋建て。




 塀のデザインも昔のままっぽい。


 2階部分をセットバックさせてバルコニーにしているみたい。


 中に入るとカウンターと太くて立派な円柱。




 扉のガラス面にあった植物模様の装飾。 昔のものでしょうか。


 壁や柱、天井は全て白く統一されていて非常にモダン。


 梁の部分に施された装飾が天井周りと上手く調和していて美しい。


 アーチ型の扉がメルヘンチック。


 階段室へ。


 これ、好きです。


 2階に上がってみたいね。


 この部屋は留置場っぽい雰囲気がします。








 全体的なアールデコの中に表現派風のデザインも混じっているように感じます。
 

 施工を担当した小川氏の会社はこの建物の竣工から3年後に倒産。 昭和の金融恐慌~世界恐慌の真っ只中であったものの「採算を度外視して立派な庁舎を建てたのも一因」と近所に噂されたという。


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