昭和11(1936)年に加賀百万石のお殿様、前田家第16代当主・前田利為により建てられた鎌倉で最大級の別荘建築。 鎌倉の3大洋館のうちの一つともいわれます。 戦後はデンマーク大使が使用したり、佐藤栄作元首相が亡くなる前まで週末の静養に使用していたそうで、この間に吉田茂元首相も訪れ、そのあたりの様子を作家・三島由紀夫が小説『春の雪』で描いているそうです。
昭和58(1983)年に前田家から鎌倉市に寄贈され、現在は鎌倉文学館として一般公開されています。 内部のステンドグラスなども素敵なのですが、残念ながら内部撮影は禁止。 室内から見える鎌倉の海が大変印象的でした。 神奈川県鎌倉市長谷1-5-3 07年10月中旬
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※おまけ 鎌倉3大洋館の残り2つは、旧華頂宮邸とこちらの 旧濱口雄幸別荘(大正5年築 1916)。 桜井小太郎の設計です。 ここは個人邸ですので見学の際は御配慮願います。 鎌倉市扇ガ谷。