両国国技館のすぐ北側、隅田川から道一本隔てた小さな庭園の中に、銀行王と呼ばれた安田善次郎の寄贈による建物が残っています。 旧本所公会堂(大正15年築 1926)。
正面の入り口側はそそり立つ壁のようでしかありませんが、横手に回って見てみればコロンとした太っちょな体躯が視界に入り込んできます。 薄緑色のドーム屋根が暖色系の外壁の差し色となって、辺りには“ほっこり”とした和みの空間が。 冬場の良く晴れた日には、日向ぼっこをしに皆が訪れる安らぎの“ひととき”を作りだしています。 戦後は進駐軍のクラブとしても使われたこの建物は、老朽化を理由にして現在は使われてないようです。 東京都墨田区横綱1-12 旧安田庭園内 05年05月上旬他