一宮市役所

2009-06-03 07:07:33 | 愛知・岐阜





 一宮市の市制10周年を記念して昭和5(1930)年に建てられたもの。 設計は元愛知県営繕課技師の松本善一郎によるもので、平面はロの字型で中庭に議場が突出しており、当初は左翼の端に火の見櫓として利用された25.5メートルの塔がありました。 繊維の街として栄えた一宮を端的に象徴する顔として新築された建物でしたが、なんでも建設工事費が予定を超過してしまった為に施工者が途中で工事を放棄してしまい、その時の現場管理人が私財を投げ打って建物の完成にこぎ着けた、というエピソードも残っているようです。 そんな歴史を背負った建物ですが、どうやら近々建て替えの計画があるようで、この建物を見られる期限は残り少ないものとなってきています。  愛知県一宮市本町2-5-6  09年03月上旬

 ※参考 『東海の近代建築』  1981


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