坊主の家計簿

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 思いを伝えてよ 何も始まらないからね

美味しんぼ鼻血13

2014年05月15日 | 坊主の家計簿
 滋賀県長浜市木之本町が特別健康にいい地域とは思えず、そこから考えるに福島県双葉町では鼻血などの疾患が多いと、この資料は示している。

 だが、この調査でも

【今回の健康調査による結論は,震災後1年半を経過した2012年11月時点でも様々な症状が双葉 町住民では多く,双葉町・丸森町ともに特に多かったのは鼻血であった。特に双葉町では様々な疾患の多発が認められ,治療中の疾患も多く医療的サポートが必要であると思われた。主観的健康観は双葉町で悪く,精神神経学的症状も双葉町・丸森町で悪くなっており,精神的なサポートも必要であると思われた。これら症状や疾病の増加が,原子力発電所の事故による避難生活又は放射線被ばくによって起きたものだと思われる。
宮城県丸森町は,福島県境に接しており,福島原発事故による放射能汚染地域であり,住民には, 放射能汚染脳汚染に関するストレスがかかっており,双葉町民と同様の健康障害が出てきていると考えられる。】

 とあるように、避難生活も大きな要因として上げられている。

 あ、引用はすべてシェア先の元データーより。

 著者並び他の研究者がどういう方々か調べていないが、無視する事は出来ない調査だと思う。


双葉町等を対象にした疫学調査の中間報告で鼻血等が有為に増加 - Togetterまとめ http://togetter.com/li/667009

美味しんぼ鼻血12

2014年05月15日 | 坊主の家計簿
もう一つ。


【福島第1原発事故後,福島県をはじめ関東で小児の下痢や倦怠感などと共に鼻出血が多発したことが新聞報道されて いる2).急性放射線障害による血小板減少を介した出血傾向の可能性は否定的で原因は明らかでないが,これが内部被 曝による粘膜血管障害であると信じる説もある12).耳鼻咽喉科医としては内部被曝と鼻出血に関する情報を構築する必 要があるが,情報は十分ではない.ひとつのエビデンスとして,チェルノブイリ原発事故後のベラルーシにおける疫学 調査で,放射能汚染されていない小児よりベラルーシの小児の方が鼻出血を生じる頻度が高いが,統計学的には有意で はないという報告がある13).またチェルノブイリフォーラムなどの報告書による,同原発事故における被災者に科学的 に認められた健康被害をまとめると,急性放射線症と小児甲状腺癌および白内障を除き,精神的な障害が最大の健康影 響であることが示唆されている1).小児で増加傾向にあるアレルギー性鼻炎,あるいはさまざまなストレスは,小児に 多い指性鼻出血(Digital epistaxis)の原因となりうる.従って,原発事故後の鼻出血には複合的な要因が関与している と思われる.今後は肺モニタに準じた鼻腔局所の実効線量のモニタや鼻汁中の放射能を測定するバイオアッセイなど, 内部被曝と鼻出血に関する科学的な検証が望まれる4).】
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/116/10/116_1159/_pdf

美味しんぼ鼻血11

2014年05月15日 | 坊主の家計簿
ちと、長いけど。


【(1)東日本大震災による環境汚染
筆者は,今回の東日本大震災による環境汚染問題には3つの課題があると考えている。一つは津波に罹災した工場からの有害化学物質の流出による環境汚染。二つ目は解体工事に伴うアスベストの飛散。三つ目は東京電力福島第一原子力発電所の放射能漏れ事故による放射能汚染である。

(中略)

(11)双葉町民の健康調査の中間報告
岡山大学大学院環境生命科学研究科の津田敏秀氏,頼藤貴志氏,広島大学医学部の鹿嶋小緒里氏と共同で,双葉町の町民の健康状態を把握するための疫学調査を実施した。 調査の目的は,2011年3月11日に発生した東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故により,近隣住民の健康影響への不安が募っている。福島県においても福島県立医科大学を中心として, 県民健康管理調査が行われているが,様々な問題点が指摘されている。今回,我々は,県民健康管 理調査ではカバーされていないと思われる様々な症状や疾患の罹患を把握すること,比較対照地域 の設定をしっかりと行うことを通して,どのような健康状態が被ばくや避難生活によるものかを評 価・検証することを目的として調査を行った。
福島県双葉町,宮城県丸森町筆甫地区,滋賀県長浜市木之本町の3か所を調査対象地域とし,事 故後1年半が経過した2012年11月に質問票調査を行った。所属する自治体を一つの曝露指標,質 問票で集めた健康状態を結果指標として扱い,木之本町の住民を基準とし,双葉町や丸森町の住民 の健康状態を,性・年齢・喫煙・放射性業務従事経験の有無・福島第一原子力発電所での作業経験の有無を調整したうえで,比較検討した。
多重ロジスティック解析を用いた分析結果は,主観的健康観(self-rated health)に関しては, 2012年11月時点で,木之本町に比べて,双葉町で有意に悪く,逆に丸森町では有意に良かった。 更に,調査当時の体の具合の悪い所に関しては,様々な症状で双葉町の症状の割合が高くなっていた。双葉町,丸森町両地区で,多変量解析において木之本町よりも有意に多かったのは,体がだる い,頭痛,めまい,目のかすみ,鼻血,吐き気,疲れやすいなどの症状であり,鼻血に関して両地 区とも高いオッズ比を示した(丸森町でオッズ比3.5(95%信頼区間:1.2,10.5),双葉町でオッ ズ比3.8(95%信頼区間:1.8,8.1))。2011年3月11日以降発症した病気も双葉町では多く,オ ッズ比3以上では,肥満,うつ病やその他のこころの病気,パーキンソン病,その他の神経の病気, 耳の病気,急性鼻咽頭炎,胃・十二指腸の病気,その他の消化器の病気,その他の皮膚の病気,閉 経期又は閉経後障害,貧血などがある。両地区とも木之本町より多かったのは,その他の消化器系 の病気であった。治療中の病気も,糖尿病,目の病気,高血圧症,歯の病気,肩こりなどの病気に おいて双葉町で多かった。更に,神経精神的症状を訴える住民が,木之本町に比べ,丸森町・双葉 町において多く見られた。
今回の健康調査による結論は,震災後1年半を経過した2012年11月時点でも様々な症状が双葉 町住民では多く,双葉町・丸森町ともに特に多かったのは鼻血であった。特に双葉町では様々な疾 患の多発が認められ,治療中の疾患も多く医療的サポートが必要であると思われた。主観的健康観 は双葉町で悪く,精神神経学的症状も双葉町・丸森町で悪くなっており,精神的なサポートも必要であると思われた。これら症状や疾病の増加が,原子力発電所の事故による避難生活又は放射線被 ばくによって起きたものだと思われる。
宮城県丸森町は,福島県境に接しており,福島原発事故による放射能汚染地域であり,住民には, 放射能汚染脳汚染に関するストレスがかかっており,双葉町民と同様の健康障害が出てきていると 考えられる。】
http://repo.lib.hosei.ac.jp/bitstream/10114/8738/1/661nakachi.pdf