城址・・・城跡である。
俳句結社「からまつ」の東京新年句会で、ぼくは城跡を詠った主宰の句に感銘したと述べた。
主宰が歩かれた城跡が、何処かは知らない。
けれど、ぼくも城跡の大気を吸ってみたいと思ったのである。
松風騒ぐ・・・とはいかない。
昨日は、とても寒かった。
ましてや、吹き晒しの城跡である。

この城跡は、総曲輪の造りである。

おそらく、この道は空堀であったのだろうか。
小高い丘になっていて、今は笹が群生している。
空気が濾過されて、寒いし軽やかである。
主宰が感じた大気の軽やかさは、これであったのだろうか。
時間が限りなく流れ、その結果大気は濾過され、人の世を透過して軽くなっていく。
歴史の必然でもあるのだろう。
主宰は、その大気を捉えられ俳句を詠まれた。

「笹鳴きの丘の連なる城の跡」

ぼくは、そこまで見つめられなかった。
従って、上記のような句となったのである。
根走りに苔が絡みついている。
時間の流れは充分に感じられたのであった。
ここは「岩槻城址」である。
荒 野人
俳句結社「からまつ」の東京新年句会で、ぼくは城跡を詠った主宰の句に感銘したと述べた。
主宰が歩かれた城跡が、何処かは知らない。
けれど、ぼくも城跡の大気を吸ってみたいと思ったのである。
松風騒ぐ・・・とはいかない。
昨日は、とても寒かった。
ましてや、吹き晒しの城跡である。

この城跡は、総曲輪の造りである。

おそらく、この道は空堀であったのだろうか。
小高い丘になっていて、今は笹が群生している。
空気が濾過されて、寒いし軽やかである。
主宰が感じた大気の軽やかさは、これであったのだろうか。
時間が限りなく流れ、その結果大気は濾過され、人の世を透過して軽くなっていく。
歴史の必然でもあるのだろう。
主宰は、その大気を捉えられ俳句を詠まれた。

「笹鳴きの丘の連なる城の跡」

ぼくは、そこまで見つめられなかった。
従って、上記のような句となったのである。
根走りに苔が絡みついている。
時間の流れは充分に感じられたのであった。
ここは「岩槻城址」である。
荒 野人