エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

非情城市の夕食

2013年01月15日 | ポエム
夕食を頂いたレストランは、比較的新しい。
小洒落た作りであった。



入ると直ぐお茶の接待所が設えてある。
その向こうは、あたかもホテルのフロント風なデスクがあった。



食事は、このフロアで頂いた。
この九份の地元料理だと言うけれど・・・何処にもある中華料理である。



この野菜炒めは美味かった。
キャベツが甘くシャキシャキと歯応えがあった。



この箱には、生きた海老が入れられ、そこに紹興酒を注ぎ蒸し焼きにする。
熱源は焼けた石である。



こんなかんじで蒸し上がるのである。
頭付きだから皮を剥くのに手が汚れる。

まあ、仕方無いか!!!
剥き身だったら、ボリューム出ないもんね。



ごめんなさい、これが前菜でした。







「箱の中石で焼きたる鍋と海老」







多くの人と一つ皿をつつくのは楽しいし、料理の味がアップする。
円卓を囲む。
その意味が改めて想起される。

尖閣列島を巡る中国の対応を思うと、彼らは自分達の食文化の核をなす「円卓を囲む」作法をどう考えるのだろうと頭を悩ませるのである。



そうそう、これが九份の名物料理らしい。
豚肉が美味いのは、台湾の料理の特性である。

日本の豚肉は臭さが先立つ。
このお肉の油の旨味は格別である。



            荒 野人