エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

屋台風景

2013年01月12日 | ポエム
屋台は妖しくも美しい。
そこに、食文化が満載だからである。



昔風に言えば「カーバイトの灯りと臭い」が辺り一面に漂う・・・となる。
けれども、今ではカーバイトの灯りには出会えない。

風情という意味では、減退してしまった。
カーバイトといえば、ぼくらの世代は「祭」をイメージするのである。

などと言ってしまえば、何とはなく老人の記憶と化してしまう。
懐かしさの中で揺籃するのである。







「初髪や初老の婦の言葉美し」



「市場往く君の瞳の時雨るるか」







この写真は、市場(マーケット)の一画を占める商店街である。
様々な商品が売られている。

生きたままの鶏や、カラスミ、装飾品、衣類、化粧品、食材などなど、生活用品が一式揃っている。
このマーケットに行くだけで、人生が終れると言っても過言ではない。



このマーケットでぼくは果物を毎晩買い求めた。
梨と西瓜。
甘いのである。



グァバである。
塩をメインにした粉末を着けて食べる。
カリッと堅く、ジワッと甘味が広がってくれる。



ホテルの傍の寺院である。
毎朝、詣でた。
日本にいると、寺院に詣でるなどと言う事は殆ど無いのに、ここ台湾では信心深くなってしまう。

不思議な町である。



ホテル前の歩道。
賑やかな電飾である。
恥ずかしいほどのイルミネーションである。



        荒 野人