エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

冬の空の澄み切って

2013年01月27日 | ポエム
冬の空は澄み切って見える。
まさしく「凛冽」の大気の賜物である。

昨日は終日空と雲しか観ていなかった。
くどくてごめんなさい。
雲は天才である!
石川啄木の言葉である。



昨日の空と雲は、あのヴァチカン市国のシスティナ礼拝堂の壁画のような色合いで、敬虔な気分へと誘う。



ミケランジェロの「最後の審判」である。
この絵は、洗われて空の色が蘇った。

残念ながらぼくは洗う前にこの絵と出会った。
それでも素晴らしい色彩感覚とおそるべきデッサン力であった。



上の表現は、アダムが神から指先を通じて力を貰っているところである。
この絵は天井画の一部である。

昨年の夏、ぼくは体調を崩してこの絵と出会う機会を逸してしまった。
今年こそは出かけたいと思っているのである。

さて、昨日の空と雲である。
こんなに空が素敵で良いのだろうか!!
東京の空も綺麗になったものだ。
その感慨に捉われて、不覚にもしばし呆然としてしまった。



多角的、重層的に雲が重なって空に深みを与えている。







「冬空や湧き出る雲行方無く」







このように、雲が湧き出でる冬の一日。
比較的暖かいのだと知れる。

冬日向であり、日なたぼこのお日和である。
陽だまりにある「ふらここ」に揺られ、鼻歌など唱ってみたいものである。



        荒 野人