エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

早梅咲いた

2013年01月22日 | ポエム
早梅・・・冬の終わりの季語である。
春に先駆けて咲く梅を総称して言うのであるけれど・・・。



何だか、早梅という言葉の響きは宜しくないのである。
「早梅」そうばいと読む。
ぼくは「梅早し」の響きの方が好きだ。
もちろん「冬の梅」「寒梅」「冬至梅」なども冬の季語ではある。

そんなに急いで梅を詠まなくたって良いではないか。
梅はどんどん咲いて来る。
詠むスピードが覚束ないほどに・・・。







「街の角曲がれば咲ける梅早し」



「寒梅の可笑しきほどに咲きにけり」







止むを得ない、ぼくも詠んでしまおう!
梅をである。



急ぐなと言いつつ、詠んでしまう。
きの節操の無さよ。
だがしかし、梅の仄かな、それでいて甘やかな薫風の身を洗われてしまえば仕方が無いのである。



節操の無き「おのこ」よと、笑わば笑え。



      荒 野人