エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

蝋梅の艶やかさ

2013年01月21日 | ポエム
蝋梅が咲き初めて、いまや満開の様である。
満開の蠟梅の横に佇むと、えも言えぬ芳香に身が包まれる。
甘く、嫋かな匂いである。

冬の深まりと、春の香しさが体内に運ばれるのだ。







「蝋梅は咲き募りつつ清らなり」










   ああ、香しき哉。
   蝋梅のごとき、君の姿態のたおやかさよ。

   ああ、媚惑哉。
   蝋梅のごとき、君の言の葉よ。






蝋梅に恋する事は・・・罪なのか。
そうであるのならば、それは人としての「原罪」である。



こうした、蝋梅の咲く館はさぞや香りに包まれるのであろう。
季節のもたらす至福の時間が流れている。



      荒 野人